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紛れもなく僕の、スタートだから

カメラマンさんに言われて気づく。
初芝かやの展から2ヶ月が経過しておりました。
あっという間に、そしてようやく、って感じ。
あらためて、足を運んでくださった方へ。
ほんとうにほんとうに、ほんとうにありがとうございました。

この写真展は『ふるさと』がテーマでした。

私にとって故郷とはなんなのか、
あなたにとって故郷とはなんですか?

開催までの半年間、そんなことをぐるぐると考えながら。

どうしたらこのテーマが、1人でも多くの人に届くだろうか。
その為に、初芝かやのが、やるべきことはなんだろうか。

初芝かやの展のこと、
展示には関係ないようであるような、自分自身のこと、
たくさん悩んで、向き合った期間になりました。


緊急事態宣言下での開催でしたが、ほんとうにたくさんの方が"必要な外出"として足を運んでくださって、直接言葉を交わして。

交わした言葉たちを噛みしめながら、2ヶ月経って、ふりかえってみてあらためて、やってよかったぁ、と思えます。


さて、この初芝かやの展の準備期間の間にたくさんたくさん悩んで答えを出したものが1つ。
(ここからが本題です……!)

初芝かやのは、ポートレートモデルをやめます。

正確には、4月でポートレートモデルをやめました。

3月頭には決めて、お世話になった方々にもお伝えしていたことなのですが、
先日、やめる前から予定していた最後の撮影が終わったのであらためてこうして言葉にしています。


ポートレートが嫌いになったわけではありません。
大好きです。
そして写真には、人の心を動かす大きな力があると思っています。
たった1枚に心惹かれてその場から動けなくなったり、自分の小さい頃の記憶を思い出して心がきゅっとなったりします。
この"写真がもつ力"は、写真展を開催して改めて感じたものでもありました。

では何故?というところですが……。
「やりたいことは全部やる!」というモットーを掲げて舞台に立ちはじめ、ちょうど5年が経ち、これから私がどう生きていくのか、何に命をかけるのか、について考えました。

ポートレートは、私が命をかけて、一生をかけてやるものではない、のだと分かりました。


先日、ポートレートをやめる決意をする前からお約束していた、最後の撮影を終えてさらにそれを実感しました。
撮影はほんとうにほんとうに楽しくて。
だけど"好き"なことはイコールで"やるべきこと"にはならないのだと、すとんと腑に落ちたのでした。


はじめてのポートレートから3年半ほど。
たくさんのカメラマンさんと出会い、たくさん撮影の機会をいただきました。
その出会い、撮影、ひとつひとつがかけがえのないものとして、私の中に確かに積み重なってくれています。
初芝かやのと出会ってくださって、ありがとうございました。


「やりたいことは全部やる!」初芝かやのから、
「やるべきことを命をかけてやる」初芝かやのへ。

ここが、紛れもなく"役者・初芝かやの"の新たなスタートになるのだと思います。

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