中華BLに手を出しすぎてめちゃくちゃなってる日記

どこに手を出しても沼

天官本編の魔翻訳終わってから早一ヶ月ちょっと。本編の余韻を噛み締めつつ少しずつ番外編読んでて(「太子殿下的奇妙記憶漂流」、あまりにも刺激が強すぎたので咀嚼休憩中です。危うく爆発する所だったよ!!!!)日本語訳されてる他の中華BLコンテンツにも触れたいなぁ〜と思ったので、まずはwowowでマイリストに入れてた「烈火澆愁」をノー知識で見てみた。

へ、陛下…陛下やば…!!!!!油断するとすぐ人の心の隙間にスッと入り込む人たらし美人(「ん?」って感じの笑顔一番好き!)なのに、威厳凄くて思わず平伏したくなるのに、現代文明に興味津々で素朴に驚く純粋さとか、かと思えばすぐさま学習し使いこなしちゃう優秀さとか…魅力的な人すぎる!!!(あととにかく超美人)

「小妖」ってかわいいあだ名で陛下に呼ばれてる宣璣も可愛いくてカッコよくて、普段軽やかなのに意外と苦労人で重たい背景がある人って元々大好きなうえに強くて羽根も生えちゃう(!?)そして顔も良いしで、もうずっと2人で会話してて欲しかった〜!!!髪の毛洗ってるとこ、もう主従的な恋の駆け引き始まってる感じで超可愛かった…!!!!
ほんとびっくりするくらいこのアニメいつも主役2人の顔が良くて…「顔が良いな!?」って何回不意打ちでびっくりしたかわからない。
調べたら宣璣×陛下らしくてそんなの最高最高最高すぎる。

近未来SF×古代中国の世界観もカッコよくて、主題歌もよく口ずさんでしまうくらいお気に入りで、でも中華BLアニメあるあるの、一期だけ見ても壮大なストーリーの氷山の一角すぎて続き見たすぎてもんどり打つやつ…!!!!だった…!!!!!!主役2人だけじゃなく登場人物皆好きになった所でお別れって辛すぎる…!!!!!

著者名も何もかも知らなかったので、priest先生で検索して、烈火澆愁まだ邦訳出てないんかーい!天官コンプリートしたら読もうかな!?でも天官の簡体字版も読みたいんだよな(書籍は新宿紀伊國屋行ってゲットしてきたんですけど、そうこうしてるうちに本家本元の晋江文学城にて簡体字完全版的なものが出てるらしく…!?そっちもすごく読みたい!!)とまごまごした後で、じゃあpriest先生で邦訳出てる「鎮魂」ってのをとりあえず読んでみようかな!?と軽率に思い立ち。

…うぉおおおおなんだこれ超面白い…!!!憂いの中に激重愛を秘めた美人×飄々恋愛上手グイグイ系若者…良すぎる!!!あと読者視点を担う頼りない若者代表・郭長城君が私はかなり好きです幸せになれ。

いやこれも2巻までしか出てないんかーい!!!

続き読みたい!!!!

天官の魔翻訳完結したい!!
さはんの邦訳も読みたい!!
priest先生の作品もっと読みたい!!!
他にも色々布教シート見かけて読んでみたいやついっぱい!!!!

やや脱線しますが、「セマンティックエラー」超面白かったです!!(こちらは韓国BL)番外編でのサンウちん(受け)の可愛さとえっちさが天井知らず!!!!LINE漫画版の絵がうますぎて無料で見せてもらえてありがたすぎる。
待望の「時光代理人」2期も始まって毎週ハオリン監督に情緒めちゃくちゃにされてるし。ヒカル〜〜〜〜!!!!

「千秋」にも手を出しちゃってて(まだ一巻だけど阿嶠って呼び方可愛すぎる)中華BLって、ほんとにもうどこに手を伸ばしても信じられないくらい面白いものしか掴まない感じで改めてすごいジャンルだなと…!!!
もう私の中にある好きなBLを愛でるスペースが分割&膨張されすぎて破裂寸前なんだけど、ぜんぶ大好きだし続き読みたすぎるし、なんかもういい感じに収集つかずめちゃくちゃになっております。こんなに読書という行為に熱中するのも中学生以来かも…!!!

とりあえず邦訳で読める中華BLはあらかた読んだと思う。
comicoにある中華BLぽい漫画もいくつか読んだ。「悪友との奇妙な再会」「輝く君に溺れて」が好き〜!!!「忘れえぬ貴方との邂逅」の続きはいつ更新なんだ!?!?

とりあえず天官の番外編読み終わったら、烈火澆愁かな!?3冊しかないから天官の半分だし…などと今は思っていて、でも普通に400ページくらいの書籍を翻訳しながら3冊読むのはなかなか重労働な気がするんだけど、天官のおかげで相当ハードルがいい感じに下がってる。魔翻訳って選択肢が常にある生活、最高だな。

天官の番外編がね、ほんとヤバくて…また落ち着いたら別で感想あげますけど、ちょっとそこまで濃厚に三郎と殿下が愛し合ってるのを見せつけてもらえると思ってなかったから!!!!!!(珊瑚玉のくだりとか…!!!思い出すたび興奮でワーッっとなる)咀嚼に時間がかかっております。端的に言って墨香先生は神。

「BLと中国」読みました

https://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-8234-1229-5.htm

めっっっっちゃ面白かったです!!!
中華BLに足を踏み入れてから、ブロマンス表現への変更とか、天官の2期がなかなか放送されなくて3期が今もアナウンスされてない事とか、ドラマ版がお蔵入りになったらしい事とか、このジャンルが「規制」と切っても切り離せない事は断片的に体感しながら過ごしてきたけど、網羅的に、また時系列でその背景を詳しく知ることが出来てとても興味深く、気になっていた事も大体納得出来ました。主にBL書いて逮捕って何…!?!?という疑問とか。日本にいるとどうしてもそこ、スッと納得出来なくて。

ポップカルチャー史としても興味深い項目が色々紹介されてて、中国語で書かれた一番最初のBLはスラムダンクの二次創作とか、「そうなんだ!?!?!?!(スラダンすごい)」の連続でした。中華BLにハマった後、その人気と発展ぶりを垣間見て、海超えた先にもBLが好きな人々がこんなにいっぱいいるんだ!!!という事実に漠然と連帯感を感じていたので、具体的にどんな人たちが、どうやって彼女たちの「好き」を盛り立て進化させてきたのか、お国ならではのそのかたちを知れて嬉しかった。

ジャンルとしては研究書なんだろうけど、さくさく読めるし、何より読んで良かったなと思ったのは規制が強化されたのは2018年以降であって、これから緩和の方向に進む可能性も充分にあるという事、また強化⇄緩和の一方向的動きだけではなく、かなり流動的で、ラジオドラマにまだ自由さが残されて(なんと濡れ場があるらしい、すごい!)いたり、最近放送可能になったウェブドラマが一部だけどあるらしい所からも、規制は画一的なものじゃないと知れた事かな。残念ながら中国でBL規制が無くなる事はかなり長期的スパンで見ても無いんだろうけど(国家体制だけじゃなくやっぱり打倒家父長制!と思わせる記述もあった、女性主体の自由なメディア表現を奪おうとするのは日本でもBL創生期にあった動きだしそこは相似形なんだなと)今後の中華BLの展開自体が完全に潰えた訳じゃないんだと私はこの本から読み取ったので、800年待つ!!をスローガンにこれからも希望を持って良い知らせを待ち続けたいな〜という気持ちを新たにした。この本の中に出てくる、あの手この手で規制を掻い潜ってる製作者たちの強かさや粘り強さが頼もしくて、こんな人たちが本国でたくさん頑張ってるのだから、海の向こうのファンとしてはそれがすべて報われる日を信じたいなと思う。

それにしても、こういう研究はすごく興味深く、もっと読みたいなと思わせるものだった。中国で「男人魚」がBLの中で一大ジャンルを成してるらしいという記述とか、映画「私時々レッサーパンダ」で主人公の中国系アメリカ人の子がお気に入りの男の子を思わず人魚化しちゃう絵を描いてポワンポワンしてるくだり思い出して、日本だとあまり大々的に見ない嗜好なので珍しく思ったんだけどこの本読んで改めてそういうことか〜!!と納得したり。人外BL元々大好きなので、ケモ系はそれなりに読んだ事あるんだけど人魚、読んでみたいです。邦訳出ないかな。
それに日本の網羅的BL史みたいなのも読みたいなぁ〜とも思った。始祖にあたると思われる萩尾望都先生、竹宮恵子先生の個人史的な書籍や大泉サロンについての本とかは読んだ事あるんだけど。記録がないと失われていく動きもあると思うので、ぜひどこかの研究者の方が纏めてくださると嬉しいし絶対興味深い書籍になると思うのですっっごく読みたい。纏めるの大変そうだけど。

こんな感じで今、常にあれもこれも読みたい欲求を抱え、更にこれまであんまり同時に沢山の作品を好きになってこなかったので心のBLマンションが違法改築の繰り返しの末に常に満室状態でもうめちゃくちゃなんだけど、みんな違ってみんな愛でたい、そんな気持ちって幸せだね!という日記でした。広大すぎるよ中華BL界。

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