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マレーシアで「城の崎にて」?(短期留学24日目)

クアラルンプールの道端で出会った生き物たち。(虫やネズミが苦手な方は読まないでね。)

朝、クアラルンプールを歩く


英語と中国語を学びにマレーシアに来て、はや3週間。語学学校に通うのも慣れてきました。
朝クアラルンプールの街を歩くのはとても気持ちいい。まず気温が上がりきっていないので歩きやすいのと、朝はどの店も掃除タイムらしく、店先をみんながせっせと掃き掃除をしているのが見られるのです。ペットボトルや果物の皮でゴミだらけの歩道も、あっという間に掃き清められて、朝の街はとても清々しい感じがします。
さて、先週の水曜日いつも通り歩いていると、掃除がまだだったのか、なんと歩道で轢かれたGの死体を発見!マレーシアにもGは結構いまして、日本よりちょっと小ぶりなのが多いのですが、その朝はとっても大きなのが死んでいました。歩道ってことは、轢かれたのではなく踏まれた…?
まあ、マレーシアにもGはいるし、死ぬこともあるよな、人間は他の生き物の命を奪いながら生きていくんだ…あら志賀直哉の「城の崎にて」の主人公が蜂の観察しちゃうみたいにゴキさんの生死について考えてしまったと思っていたら、なんと…

ネズミに遭遇


その数分後、歩道脇の溝から、道路の方へさっとネズミが走ったのです。虫→ネズミの流れって、まさに「城の崎にて」!でも蜂じゃなかったし、ネズミさんも生きていました。しかも、クアラルンプールのネズミは、細マッチョ。体のラインに丸みがなく、肩甲骨がくっきりでていて、ムキムキ。暑いので脂肪がつかないのか、猫が多いので俊敏なムキムキが生き残っているのかわかりませんが、なんだか鬼滅の刃の天元様のネズミさんを思い出しました。
それから数日間よく注意して見てみると、ネズミが結構道端を俊敏に駆け回っていることに気がつきました。しかもほとんどが、歩道と車道の間あたりを行き来しており、どうもこれは道路の構造上の問題のようです。
クアラルンプールの道は大抵歩道が一段高くなっており、その地下は下水溝が流れているようです。スコールが降っても水が流れていくように、隙間の空いた蓋が歩道の上にはたくさんあります。ここまでは良しとしよう。

クアラルンプールの歩道の上。下水溝にスマホ落としそうで怖い。

問題は道路です。下水溝が歩道の方に来てしまっていて、道路上には雨水が流れる側溝がないのです。その代わり、歩道下の下水溝へ水が流れていく半円の穴が歩道脇に空いています。

側溝ならぬ側穴。雨水ははけるかもしれないけれど…

この穴、どう考えても「ネズミさん、トンネル掘っときましたんで、ご自由にどうぞ」とネズミを誘っているようにしかみえない。穴の大きさはいろいろで、網も蓋もかぶさっていないので、ネズミさん出入り仕放題。というわけで、クアラルンプールを歩く際、道を渡ったりで車道に立った時は、けしてこの穴の前には立たない方が良いと思われます。ネズミさんの通り道です。(この写真を撮ったときも一匹走っていました。)

まさかのイモリ!?


そして、金曜日。中国語のクラスを終えて、「慢走(気を付けてね)」「谢谢,老师。再见(ありがとうございました、先生。さようなら)」と教えてもらった通りの挨拶をかわして教室を出た瞬間に、いました!虫→ネズミと来たら、もちろん次は…

中国語の教室にはりつくヤモリさん。写真を撮る間じっとしててくれた。

イモリではなく、ヤモリでした。しかもちゃんと生きていました!もちろん主人公みたいに石は投げておりません。
というわけで、特に深い意味はないのですが、日本に疲れて、語学の勉強にかこつけて養生にきたと言っても過言ではないアラフォーが、東南アジアの都会で生き物に遭遇した話でした。残念ながら、哲学的に死生観が深まったりはしていない…


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