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Xデザイン学校 #06(10/23) 振り返り   ~バリューシナリオを考える~

#6の講義はこれまでに作成したペルソナ等を元に、構造化シナリオ法に基づく"バリューシナリオ"を作成するというものでした。ワークでは、バリューシナリオ作成に向けたフォーマットを分業で埋めていく作業を行ったのですが、

終了後に講義内容を改めて振り返りを行いながら「あっ」と気付いたのは、"バリューシナリオ"を構想する上でのインプットはユーザー情報やビジネス情報から抽出を行った
 ・ユーザーの本質的欲求価値
 ・ビジネス提供価値

であり、”ユーザー情報やビジネス情報を直接インプットする訳ではない”ということです。(先入観があり講義中は分かっていませんでした ^^;)

今回のワークでは自分はバリューシナリオの一案を担当しましたが、同フォーマット上に記載済みのユーザー情報、ビジネス情報にも大いに引っ張られた形でシナリオを紡いでしまっていた様に振り返って思います。

自分で書きながら、何となく"閉じたシナリオ"である印象を感じていたのですが、具体的なユーザー像などイメージしながら描いてしまっていたため、そこに引っ張られる形で閉じた印象が出ていたのだと分かりました。

本点を中心として講義内容の咀嚼に向けて、本講座の推奨書籍の1つである"UXデザインの教科書"も参照していたのですが、その中で触れられていた以下の言葉が自分が"構造化シナリオ法"に対する理解を深める上で欠けている視点の様に感じ、とてもに印象に残りましたので、ここでも抜粋しておきます。

「(構造化シナリオ法は)それぞれ扱う情報が決まっているだけでなく、記述しない情報が決められている。あえてシナリオに記述しないことで、新しい解決策の可能性を常に残しつつ検討を進めることができる」
(参照:UXデザインの教科書 P235~P236)

日頃、弊員が関わる新規事業検討においては、"それまでに得た情報を元にサービスのコンセプト(今回のバリューシナリオに相当するもの)を考える"段階で、急に"ニッチ感"だったり"既知感"の様なものが出ることを感じていました。

これはサービスのコンセプトを考える上での「ユーザーの深堀りが甘い(切れが無い)」ということが一つの要因であるという自覚はあったのですが、「コンセプトを考える際にユーザー情報やビジネス情報を引っ張り過ぎているから」という側面があることも振り返りを通じて気づく次第でした。
(書いてみると当たり前の様にも思いますが、これまでは違和感を感じつつも上手く言語化出来ず、顧みることが上手く出来ていませんでした... ^^;)

上段の内容とも重複しますが、コンセプトを考える際に、具体的なユーザー情報やビジネス情報に引っ張られ過ぎると、どうしても「(イメージしたユーザーが)使ってくれそうなもの」「(自分たちのビジネス的に)出来そうなもの」という意識が垣間見えるコンセプトが出来上がってしまい、

その結果、コンセプトに肉付けしても、
 ・ある特定のユーザーがだけが使ってくれそうなニッチ感
 ・どこかで見たことがあるような既知感
があるサービス提案に留まる。

だからこそ(?)、ユーザー情報とビジネス情報のそれぞれから咀嚼した"ユーザーの本質的欲求価値""ビジネスの提供価値"をインプットとする必要があるのだと気付きました。
(もちろんこの気付きで全てがよくなる訳ではないと思いつつも、自分にとっては重要な気付きであった様に感じます)

2回程前の講義で、先生方より「ユーザーを意識し過ぎるとただのニッチなサービスが出来上がる」と提言されていた場面もあったのですが、今回の気付きと合わせることで、自分の中で一歩だけ理解が深まった様に思います。

(参考:UXデザインの教科書)

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もはや自分の備忘録ですが、最後までお読み頂きありがとうございました!

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