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サーキュラーショップ 『トトン』 後編
富山市出張の折に、サーキュラーショップ『トトン』に足を運びました。その中で見聞きしたこと・感じたことを整理して備忘録的に記載します。
(なお、写真はスタッフさんにしっかり許可を頂いて撮影しています!)
【後編】では、スタッフさんから伺った『トトン』に纏わる話を中心に紹介します。もし【後編】から読まれて興味を持って頂いた方は【前編】も覗いてみてくださいませ✨
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1.『トトン』という名称の由来
対応してくださったスタッフさんに伺ったところ、以下3つの想い・背景が由来となっているとのこと。この場所が提供するコンセプトを踏まえながら、「紆余曲折を経て決まった名称」とのことで、説明を紡ぐ際のスタッフさんの表情からも紆余曲折感を滲み感じました。
①”富山の問屋町”から問う
『トトン』があるのは、"富山の問屋町"です。この住所を一部カタカナ表記にすると、"ト山のトン屋町"となり、実は『トトン』という名前が含まれています。「"この場所"から世の中に問い掛けていきたい」という想いが込められているとのこと。
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~筆者雑感 ( ..)φ~
『トトン』という名称だけ聞いても、ピンと来にくい部分がありますが、こういう想い・背景を伺うと、一気に血が通う感じがして面白いな~と思います。ショップの住所もまとめて、記憶にバッチリ刻まれますね♪ ^^
②「ト」を組み替えると「ン」になる
「ト」という文字は二画で構成されますが、それぞれのパーツをバラバラにすると、長い棒と短い棒の2つに分かれます。そして、その2つのパーツを組み換えると何と今度は「ン」になる。
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『トトン』においては、端材をアップサイクルしたアイテムを始め、環境に配慮しながらものづくりされたアイテムを販売していますが、「ト」と、その組み換えで作れる「ン」の2文字を使うことで、ショップとしてのアップサイクルへの想いを体現しているとのこと。
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~筆者雑感 ( ..)φ~
真面目な想いが詰まった名称も大好物ですが、この様な遊び心が入った名称も楽しいですよね♪ もし、子供と来る機会があれば「ナゾナゾにして楽しみたいな」と思う様な由来でした✨ ^^
③金槌を”トントン”と叩く音
何かを新しい形に組み換える中では、金槌を始めとした工具にて素材を打つ作業が発生しますが、その時には「トントン」という音がします。この「トントン」という音も絡めながら、決まった名称でもあるということ。
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ちなみに『トトン』のショップの一画には、利用者が自分で持ち込んだ木材などを使ってDIYできるスペースも兼ね揃えており、利用者も「トントン」できる場所となっています。何だか素敵です。
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~筆者雑感 ( ..)φ~
結構広々としたDIYスペースでした。ショップに並んでいるアイテムも創作意欲を駆り立てられる様な品々ですので、アイテムを眺め刺激を受けながらDIYに励むような利用の仕方も楽しそうですね✨ ^^
2.『トトン』で扱うアイテムの仕入れ
スタッフさんに聞く所、『トトン』で扱うアイテムの中で 富山にゆかりがある ものは多くはなく、点数にして3点ほどとのこと。並ぶアイテムの多くは "この取り組みに共感してくれた全国各地の企業" の協力の元で揃えており、「富山に限定している訳ではない」とのことでした。
ちなみに、スタッフさんからお話を伺う中で《富山にゆかりがあるもの》の1つとして紹介頂いたのは《三助焼》でした。
従来、製造元の越中三助焼窯元にて、少しでも気泡が入ったり、欠けたり、曲がったりするだけで規格外品として処分していたものを、『トトン』では引き受けて販売しているとのこと。
一つ一つまじまじと確認しましたが、正直素人目には全く何がダメなのか分かりませんでした。むしろ、少し気泡が混じっていたり、筋が入っていた方が個性の様にも感じられ、愛着が湧くのではないかと思うほどでした。
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《三助焼》に限らず、他にも製造元で「規格外品」の扱いで引き受けているアイテムの品々が『トトン』にはありましたが、どれも素人目には「何がダメなのか?」が分からないものばかりでした。
~筆者雑感 ( ..)φ~
自身が勤務するメーカーでも、消費者に対して満足頂ける様に設計担当や製造担当間の合意の元で策定された規格に基づいたものづくりが行われていますが、こういう「規格外品」扱いのアイテム群に触れると【規格】を定めることに対する価値観/視点が変わるのを感じました。
現状、【規格】を下回ったものは基本的に廃棄となりますが、「規格外でも認めてくれる人がいるので無いか?」という視点を持ちながら、受け取り手側と一歩踏み込んだコミュニケーションが出来ると良いのかもしれませんね。
3.どこまでも徹底された『トトン』のスタンス
『トトン』の環境配慮への想いが、”細部まで浸透・徹底されていること”を感じたエピソードを2つ紹介します。
①購入品の梱包は仕入れ時の梱包を再利用
今回、『トトン』への訪問は12月中頃だったのですが、正月が近いことも踏まえて、お屠蘇にも使えそうな《三助焼》の器を2つ購入しました。
購入後、「必要であればご自身で梱包を」とスタッフさんから促されたのですが、梱包として使用出来るのは『トトン』が仕入れを行った際に使われていた新聞紙や紙袋でした。どれも使用感のあるクシャクシャのものでサイズもバラバラ。
初見では馴染みがない光景の様にも思いましたが、自分で梱包材を選んで梱包をしながら「家に帰ったら処分する訳だし、実際こんなので良いよね」と至極共感する次第でした。
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②スタッフさんの名刺台紙は去年のカレンダー
『トトン』について色々ご紹介頂いたスタッフさんに名刺を頂いたのですが、名刺の台紙として使われていたのは「去年(2021年)のカレンダー」でした。
その時点で「流石だな!」という印象を受けたのですが、その名刺について少し話を伺ってみると「カレンダーのどの部分が台紙になるか?」により、名刺それぞれが少しずつ異なる背景になるとのこと。
この話を聞きながら、「つまり、今自分が貰ったこの名刺は "自分だけのユニークな一枚" なのか!」と想いを馳せながら、名刺の貰い手側としてはワクワクせざるを得ない心持ちでした。
(好きな数字が混ざってたりなんかしたら得した気分になりそうです♪^^)
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~筆者雑感 ( ..)φ~
ここで紹介した2つのエピソードは、それぞれで見ると何気ない取り組みかもしれませんが、ひとつひとつ受け取る毎に「『トトン』とはこういうショップなのだ」という印象/ブランドを筆者の中に形作っていくのを感じました。
また、いちメーカー社員として "最初から最後まで取り組みが一貫している『トトン』" の姿に清々しさと尊敬の念を覚えました。
4.最後に
『トトン』という名前に込められた想い・背景に沿って、富山県内に限らず日本全国に対してパートナーを培っていく一方で、細部までしっかり「その想い」を体現されていること に強い刺激と感動を覚える次第でした。
まだまだ書き切れてはいませんが、本当に学びが多いショップでした。もし、ご興味を持たれた方がいれば、是非一度足を運んでみることをオススメします。
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備忘録的に書いているところもあり、読みづらい部分もあったかと思いますが、最後までお読み頂きましてありがとうございました!✨
(【前編】もありますのでもし良ければ 🙇)
(参考)『トトン』関連記事
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