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【整理】自分がインタビューを受けて感じた"インタビューされる側"の気持ち

先日、仕事内容についてちょっとしたインタビューを"受ける"機会がありました。日頃、インタビューを"する"機会は度々あるのですが、受ける機会はあまりなかったので、記憶が薄れない内にその時の感情や気づきをメモしておきたいと思います!

1.インタビュー前日~開始直前

インタビューを受けた時にはワクワクしていましたが、インタビュー当日に向けて仕事が処理し切れていない状況等が見えてくると、「インタビュー日時のセッティングが少し微妙だったかも?」と少しモヤモヤした感情が芽生えてきました。

また、"聞きたい項目"は事前に伺っていたので頭の片隅には置いていましたが、仕事等が忙しかったこともあり、"心を落ち着けた状態で話すことをしっかり整理する時間"までは取れていませんでした。

そのため、
 [1]日時設定が良くなかったかも (もう少し先にすれば良かったかも)
 [2]せっかく事前に聞きたい項目を貰ったのに準備出来てない (泣)
という少しネガティブめの感情を頂きながらインタビューを迎えました。

【所感】
自分の体験を踏まえて忙し目の相手に対して質問をあまりにも事前に送ると、当日までの間に準備できなかった時にネガティブな感情を抱きながら、インタビューに臨んでしまう形になるのかも💡と思った次第でした。
相手の状況を把握し切るのは難しいですが、そのあたりもイメージしながらインタビューの想定質問は送ろうと思いました。

2.インタビュー開始早々

インタビュー直前までは上記の通り、少しネガティブめの感情を抱えていましたが、僕も日頃はインタビューする側ということもあり、始まったら「出来る限りしっかり話すしかない!」と割り切る思いが芽生えました!

僕が日頃インタビューを行う時には"カメラON"ということもあり、顔出し前提かと思っていましたが、相手方は”カメラOFF”だったので最初「お?」と感じました。ただ、インタビュー相手の方とは初対面ではなく、別のオンラインイベントで顔を合わせる機会があったことや、「インタビューの内容的には確かにカメラOFFで問題ないな」と自己問答し、「お?」と思ってから数秒の内に自己解決しました。

【所感①】
カメラON/カメラOFFについては事前に確認しておいた方が、インタビュー相手に「お?」とイレギュラーに思わせる機会を減らすことができそうです。ちなみに、カメラOFFだと"相手の表情などが見えない"というデメリットは発生しますが、思い返してみると「カメラに映ってないからこそ、会話をする時に素の自分でいられる」ということがある様に感じました。

自分のカメラ映りを気にせず、頂いた質問に対して全力で考えることが出来たようにも思います。今までは「相手の表情を見たいから」という理由でカメラONをインタビュー協力者に求めていましたが、協力者の方やインタビュー内容によっては必ずしも最善策ではないのかも?と少し感じたのが新たな発見でした!

余談ですが、相手のカメラOFF時のキャプチャーは「手書きのちょっと変わったイラスト」で何だか少しほっこりしました!狙ってやっているのかは不明ですが、そういう仕込みは大事ですね!(笑)

そして、冒頭僕から「録画しても良いですよ」とお声掛けしました。自分がインタビューする側の時に「録画しても良いですか?」ということを聞くのが割とハードルだったりするので、その点を意識した"配慮"としてお声掛けではありましたが、以降の会話の中で、
「早口でメモが追いつかないところや、分かりにくいところもあるかもしれないけど、そこは録画でカバーしてくれるだろう」
という割り切りを、"録画している"という状況から自分自身も持てました。

【所感②】
インタビュー協力者の性格やインタビューの内容によっては"録画のお願い"は結構重たいお願い事項はあるかと思います。ただし、「インタビュー待ってました!」という人や「話をするのが大好き!」という方においては、"録画のお願い"は結果的に"相手が意図的に会話のテンポに配慮を入れる"ことを防ぎ、インタビュー自体をポジティブな方向に向かわせることができるのかも?という発見がありました!

ただ、余談ですが録画するとついつい書き起こしたくなるので、"インタビューする側"の性格によっては、録画なしの一本勝負にした方が全体の作業効率をアップできる場合もあるかもしれません。(”何のためにインタビューしているのか?”にも寄りますが)

3.インタビュー中盤あたり

こちら側の取り留めのない話を、相手側は適度に相槌を打ちながら聞いてくれたこともあり、流れに乗ってどんどん話をするのですが、30分程過ぎた段階で、「このままだと事前に頂いた項目が時間内に終わらない」ということに気が付きました!

そこで相手に少しその旨を聞きましたが「大丈夫です!面白いです!」と言うことで、特に気にも留めていない様でしたので、そのまま会話を続けました。ただ、タイムスケジュール通り(?)話すことが出来ていないことや、会話も段々とマニアックな内容になってしまっていることに対してはどこか引っかかりを覚えながらの問答でした。

【所感】
事前に送付する項目数が多い(もしくは、会話の流れによっては"触れない"場合がある項目がある)と、相手に意図せぬ配慮を与えてしまうのかもと気づきました。インタビューする側としては興味があるところをどんどん深ぼることが常なので、面白いポイントが出てきたらそこをひたすらに聞くと言う流れにシフトするのは共感しつつも、"インタビューされる側"の立場で見た時には少し工夫が必要な場合もあるかもと感じた次第でした。

4.インタビュー終了予定時間

自分の話が冗長だったり、会話に寄り道等もあった分、予定終了時間(1時間)では予定していた項目が全然終わっていない状況でした。そこで芽生えたのは「そちらの時間さえ良ければまだしゃべりますよ!」という思いでした。

約1時間の間、適度な相槌や質問を頂きながら聞いて頂けていると、徐々に「こんな話を興味を持って聞いてくれてありがとう!」という気持ちが不思議と芽生えていたので、その気持ちに紐づく思いだったかと思います。

会話の流れを"ガッ"とシフトされることもなく、基本的にこちらがしゃべろうとした会話流れに合わせて聞いて貰えたことが大きかった様に思います。推測ではありますが、「聞き出されている」という印象を受ける様な会話だったら、気持ちの芽生え方は弱かったかもしれません。

【所感】
"相手から深い話を聞き出す"という観点で、インタビューでは相手の話を上手く舵取りすることが求められますが「インタビューする方の舵取りが上手いとこうして好感が芽生えていくのか~」と体感する貴重な機会でした。

そういう意味では、インタビューが終わった後に「何か自分がしゃべりたい事をしゃべっちゃったけど、これで良かったかな?」って相手に思って貰える様なインタビューが"良いインタビュー"なのかもしれませんね。

5.インタビュー延長戦

相手はまだ大丈夫とのことだったので「上手く会話まとめられなくてすいません」と思いつつ延長戦に臨ませて貰いました。延長戦の中では、こちらから相手に質問もさせて頂き、最終的には意見交換(?)の様な形になりました。

この意見交換(?)の会話の中で、相手の方の人となりも一層知ることができ、相手との関係性が一歩近づいた印象を覚えました。1時間話を聞いて頂いて、その中ですでに好感を持っていたからこその関係性の変化だった様に感じます。

インタビュー直前には「インタビュー日時のセッティングが少し微妙だったかも?」とか、”インタビューに対してネガティブな気持ち”を抱いていたことも忘れ、「聞き足りないことがあったらまたいつでも聞いてください」ぐらいの心持ちになっていました!(笑)

【所感】
これまで自身が実施したインタビューでも、終了時にインタビュー相手と友達の様な関係性になったことはありましたが、今回の体験を受けて、インタビューの中で相手方に十分好感を持って頂けている場合は、終了間際での会話運びにより、【インタビューする人/される人】という関係性を超えて、友達?の様な関係性になれることを改めて体感しました。
(話を素直に聞いて貰えるって、やっぱり嬉しいことなんですね~)

6.インタビュー終了後~後日

後日、インタビューを整理頂いた文章を見せてくださいました。インタビューそのものはとても楽しい気持ちで終了したものの、正直「こんな話で上手くまとめれたのかな?」という一抹の不安は頂いていたため「まとまりましたよ!」という連絡はそれだけでとても価値がありました!

また、とても綺麗にまとめられた記事を見て、嬉しい気持ち・ありがたい気持ちが自分の中にふつふつと湧くのを感じました。「あっ、こんなに自分の話をしっかり理解してくれていたんだ!」という感じです。

そして、その記事を見ながら「こういう内容にまとめてくれたなら、この辺りとかもう少し補足で話してもよさそう」という思いも抱きました。ベタ打ちの文章を見せられてもこんな感情はきっと芽生えないと思います。
 取り留めのない話を咀嚼して整理してくれた!
ということに対して芽生えた感情だと思いました!

【所感】
インタビューした方に対しては、終了後にも改めてお礼の連絡をしたり、「インタビューのおかげでどのような方向に進めたか」を簡単にお伝えすることはありましたが、伺った内容を整理して見せるということはしたことがありませんでした。

ただ、この体験を受けて「(インタビューする側に)余力があるなら整理して、相手の方に見せるのはアリだな!」と強く感じました。もちろんテーマにも寄ると思いますが、"自分の話が他の方の視点で整理されている文章"はそれだけで気づきがあり、それが一つのGive(プレゼント)の様に感じられました!

7.最後に

"インタビューされる側の気持ち"はそれなりに分かっていたつもりでしたが、実際に自分が改めてインタビューされると沢山の気づきがありました!
やはり自分で体験するって本当に大事ですね!

このような貴重な機会を下さり、僕の取り留めのない話を熱心に聞いてかつ整理してくれたNさんに心から感謝です!

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