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【製作記録】 素敵な紙で作るグッズの話【番外編】

個人的なコピー本の製本記録を色々な方に見ていただいてるようで非常に驚いております。ありがとうございます。
特にジャンル外の方にも反応頂けてることが、めちゃくちゃ嬉しいです。

今回は本ではなく、グッズの話です。

自分の同人活動としては、本がメインで、あまりグッズ類は作ることが無いです。(買うのは好き)
今回はどうしても使いたかった紙があったのでやってみた、というお話。

特別な印刷とか加工はしてないので、こんな紙あるよー!な個人記録です。

ご興味あれば、ご覧下さい。

ポストカードセットを作るぞ!の経緯

現ジャンルの絵が溜まってきた。

アナログお絵描きマンです。
水彩はやり始めて3年目。


本にしてみたいけど、アナログなので写真もスキャンも原画のように綺麗にいかないし、データと出来上がったものが差異ありすぎて、最悪になったらどうしよう…と思うと、どうしても二の次にしてしまう。
本はまだ躊躇うけど、せめて小さなグッズでなにかやろうか。
そんな思いから始まりました。

前のジャンルでカレンダー仕様のポストカードを作ったことがあったので、今回は普通のポストカードセットにしようと決めました。

絵柄のチョイスは四季縛りで。春夏秋冬各2枚ということで原画のピックアップをしていきました。

紙はこれ!


キラキラ綺麗な紋様入り。

越前和紙のポストカード。
雲母刷りと言われる手法のものです。

光の角度で紋様が浮き出る紙です。これを取り扱ってるお店がなかなか無くて。いつも行く池袋の紙屋さんで買い集めています。
お店の方曰く、発注してもなかなか入ってこないとのこと。すでに廃盤になった模様もあるようで、見つけたら即買っておこう、と思ってます。

和紙なので和風な柄が多い為、今回のポストカードセットには雰囲気の合うものだけこの和紙を使うことにしました。

刷ってみた

ベタだけど、桜に桜の柄を。

ベースがピンクの紙に桜の和柄模様が入っている紙。

角度を変えるとこの通り。


ついつい楽しくて
好みの角度と反射具合を探してしまう

ちなみに印刷はご家庭のプリンターです。6色印刷。

このイラストは紙のパターン何種類か作ってランダムで入れてました。紙を絞りきれなかったんや…!


波紋のような泡のような柄。夏の花に合わせました。
雪の結晶柄。
クリスマスのグリーティングカードにも。

イラストにあわせたと言うよりは私の場合は大半が紙にあわせた感じです。紙が使いたいだけだから。(この紙いいよね!!って言いたいだけです)

キラキラ意外の紙


3枚ほど越前和紙とイメージが合わせられなくて、この和紙以外の紙で刷りました。
それがこちら。

キラキラではなく落ち着いた感じにしたかった絵
フレンチマーブルという紙です。

向日葵の絵は落ち着いた色味にしたかったので、あえてこちらの紙を使いました。大理石のようなマーブリングの風合いと色味が素敵な紙だと思います。
この風合いがとても好きです!というお声も頂けて探して良かったー!と思ってます。

当初こちらに雪の結晶柄をやろうかと思ってました。

雲母刷りのハガキではイメージと違ったので、レザック オリヒメを使いました。
このオリヒメは個人的に大好きな紙です。

このボコボコした風合いが好き

紙特有のボコボコした風合いがこの冬の絵に暖かさのある感じを持たせてくれたな〜と思います。
この紙に刷った時に『これだ!!』ってなりました。

これも好きな紙。この写真だと風合いが分かりにくい
アップ。ひび割れた蝋のような模様、分かりますでしょうか。

こちらはレザックろうけつ。
本当はきらびきRというこのろうけつのパール版に刷ってみたかったんですが、パール系の紙ってインクジェットと相性悪いんですよね…。泣く泣く諦めました。
余談ですが、きらびきR使うなら断然うす金がオススメ。(個人的で余分な情報)

紙在庫が無くなって代用したもの

雲母刷りのハガキが柄によっては次回の入荷不明という状況でして、作っていた作品に影響が出てしまい、こちらは途中から代用紙にしました。

初めは蔦のような草の模様が入った雲母刷りハガキでした。入荷不明になってこちらの紙を代用。

これはシリーズもので昔からあるものなんですが、お気に入りのため何種類か揃えています。
ベースの紙は里紙。それに柄の印刷が予め入っています。

普段から表紙とかに白を選ぶことはあまりしないんですが、(選んだとしても大体偏光色とかエンボス系の凸凹があるか)色つきの紙を合わせるとグッと印象が深まる気がするんですよ。
お化粧でいう、ベース下地で使う色の感覚に近い気がします。
向日葵の絵はそれが上手くハマったパターンだと思います。

梱包にも多少拘りたい

この2年で少しは塗り方がマシになったんだろうか…

今回はセット販売なので、昔懐かしなプラケースに入れました。

卓上カレンダーケース


袋じゃ味気ないし、セットならセットなりのきちんとした形にしたかったのでこちらを購入。

あとこのプラケースが入る袋を探してたら、とても素敵な袋があって購入。

なんていう綺麗なハマり具合!!!

色もいいし、覗き窓可愛いなーと思って入れた瞬間テンション爆上がり。ナニコレステキ。良い!

嬉しいことに『封を開けたくない』というご意見も多かったです。

過去作品のおまけ編。

画像が残ってたので、昔この雲母刷りの紙で作ったカレンダーを最後にご紹介。

この時の彩色はコピックのみ。
昔から使ってた画材のひとつ。

この用紙に、OHPフィルムで作った日付を重ねてカレンダーにしてました。

フィルムを重ねた図。

お好みでカレンダーにもできるし、ポストカードとして保管もできるのでこの仕様にしました。
紙に日付の印刷しちゃうとカレンダー以外の使い道がないよね、と思って考えた結果、こうなりました。
季節が終わっても飾っておけるのがいいという好意的なご意見が多かったです。ありがとうございます。

秋なのでトンボの柄
ちゃんとカレンダーとして使ってもらえてたのなら嬉しい。
こちらは鶴。
原画もスキャンデータも手元から無くなってるので
もう二度と作ることは出来ない

OHPフィルムを乾かす手間と、切る手間は割と大変な作業だったけど、出来上がると楽しくなりますね。

素敵な紙をまた見つけたら、今度はなにを作ろうかな…?

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