見出し画像

ダンゴムシの身にもなってみろ

実家のまわりを掃除。

生垣の新芽がうどん粉病らしく、白っぽく粉をふいていて、もれなく小さいアリがいっぱいたかっている。ということは、そこにはきっと小さなアブラムシがついていて、アリはアブラムシが出す蜜をなめてるんじゃないかと思うのだが、虫メガネを持ってきて観察するほど昆虫大好きってわけでもないので、よく見ずに植木ばさみでバチバチ切る。

道にたまった落ち葉の下には、もれなくダンゴムシがいる。ほうきで掃き出したら1センチ以上ありそうな大柄なやつがいて、いつまでもあお向けで足をバタバタさせていた。ダンゴになって横向きに転がれば起きられそうなもんだと思ってしばらく見ていたが、左右に体を少しよじりつつバタバタをやめないので、ほうきの柄で背中をつついたらやっと丸まった。別に助けたわけじゃない。落ち葉と一緒にちり取りに取って、ゴミ袋に入れてしまった。落ち葉掃きをするたびに、いったい何匹のダンゴムシを殺してるんだろうか。ダンゴムシは落ち葉を土に変えてくれるいいやつらしいのに。実際、落ち葉の下はもうきめ細かな土になっている。本当はコンポストとかを設置すればたい肥づくりができるのかもしれないが、今は週1しか来ないので、最低限の掃除しかやっていない。風呂場の窓に入り込みそうになっていたヤブカラシのつるを、憎しみを込めてずるずる引っ張る。

家を細く取り囲んでいるだけの庭なのに、そこから出てきた虫や草木が、ものすごい勢いで家を包囲しにかかっているなと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?