夜のそうじ

なかなか眠くならない

そんな夜

思い立って掃除を始める

もちろん

掃除機なんて使えない時間だから

使い捨てのモップで床を掃除する

台所の床にかかったところで

渇いたモップがひっかかる

知らないうちに

油で床が汚れているようだ

ウェットタイプのものに付け替えて

再び掃除する

明日の朝は早いから

早く寝なくちゃならないのに

一度始めてしまった掃除はなかなか止められない

眠れぬ夜に

ひたすら床を磨く

キレイになっていく床と

落ち着いていく心

夜の掃除は

静かに続く