祖父 中原義一郎を偲ぶ (2012.08.07)
今日は父方の祖父の命日です。
軍艦の艦長は、艦が沈むとき、敢えて艦と運命を共にするものらしいです。
祖母が生きていた頃。まだ僕が子供だった或る年のこの日、知らない人が家にやって来て、祖母を前に玄関で土下座し、号泣しながらこう言っていました。「自分は、艦長を艦橋の椅子に括り付けました」と。
僕のおじいちゃんなのに、海に沈んだ時は今の僕より5歳も若かった。それが戦争というものなのですね。
「退役したら、洋酒のバーを経営したい」と書かれた手記が残っています。当時「洋酒のバー」なんて書いて大丈夫だったのかな。お酒、好きだったんですね。
もし生き残っていたら、一緒にウィスキーでも飲みながら、論争でもなく、悔恨でもなく、あの戦争は何だったのか、話してみたかったです。
おじいちゃんR.I.P.
僕の大切な人達と僕を、どうかお守り下さい。
(2012.08.07)
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