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祖父 中原義一郎を偲ぶ (2012.08.07)

今日は父方の祖父の命日です。

中原 義一郎(なかはら ぎいちろう、1900年(明治33年)3月29日 - 1944年(昭和19年)8月7日)は、日本海軍の軍人。最終階級は海軍中将。
       (中略)
1944年(昭和19年)5月、最後の長良の艦長となり、同年8月、天草諸島の西で米潜水艦クローカーの雷撃により長良は沈没し、長良と運命を共にした。没後、2階級特進して海軍中将となり、翌年4月に全軍布告された。

ウィキペディア

軍艦の艦長は、艦が沈むとき、敢えて艦と運命を共にするものらしいです。

祖母が生きていた頃。まだ僕が子供だった或る年のこの日、知らない人が家にやって来て、祖母を前に玄関で土下座し、号泣しながらこう言っていました。「自分は、艦長を艦橋の椅子に括り付けました」と。

僕のおじいちゃんなのに、海に沈んだ時は今の僕より5歳も若かった。それが戦争というものなのですね。

「退役したら、洋酒のバーを経営したい」と書かれた手記が残っています。当時「洋酒のバー」なんて書いて大丈夫だったのかな。お酒、好きだったんですね。

もし生き残っていたら、一緒にウィスキーでも飲みながら、論争でもなく、悔恨でもなく、あの戦争は何だったのか、話してみたかったです。

おじいちゃんR.I.P.

僕の大切な人達と僕を、どうかお守り下さい。

(2012.08.07)

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