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セヴェランス / Severance (2022)
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仕事は苦痛で、プライベートは楽しい。そういう人にオススメなのがルーモン社です。
仕事はInnie(...別人格とでも言いましょうか)が行ってくれて、Outie(それでは、こちらを主人格としましょう)は永遠に自分の時間が続きます。仕事でどんなに辛いことがあってもプライベートの時間に引きずりません。仮にInnieが何かやらかしても、Outieには様々な保障が用意されています。
一日が実質15時間ちょっとしかないのが難点ですが、そういう意味では毎日24時間も必要ない、耐えられないって人にとっても、この会社は向いていると言えます。
いかがでしょうか?
ああ、アナタはInnieでしたか。
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無機質で近未来的なオフィスと、アナログチックなPC。60年代の人間が想像する未来を改めて書き下ろしたようなデザインは美しく、不気味でもある。
チープなご褒美と異様に厳しい規則、罰則。自分が具体的に何に貢献しているのか分からなくなるような単純作業。わぁ…これは、「社会」だ。
自我に目覚めるのが幸せか、徹底的に管理される或いは自分の一部を何かに放棄するのが幸せか?
実は後者のほうがいいのかもしれない。少なくともミルチックに体当たりされる(或いは、体当たりする)よりは、一緒に踊り狂った方が絶対楽しい。
でも、幸せかどうかとかそんなんじゃなくて、それでいいのか。
導入としては完璧に面白かったS1だが、答えは残念ながら提示されないまま終わる。
盛大に風呂敷を広げまくったのはいいが、ベン・スティラーは果たしてちゃんと畳んでくれるのだろうか?
S2が始まるその時まで、とりあえず仕事もプライベートも苦しみ楽しむ生活を続けようと思う。
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