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朝霞で優勝した壊獣カグヤ

1.はじめに

記事を書くのは二度目になります。かをぽっぽと言います。4/11(日)の朝霞杯二人チーム戦で個人6-0-1、チーム7-0で優勝しました。今回もチームを組んでくださった凛さんありがとうございました。前回記事時点ではあまりチームに貢献できていなかったのですが今回は個人成績も非常に満足いく結果でうれしく思っています。
今回の記事では前回記事でうっかり書き忘れていたこのデッキの基本的な立ち回りについて、また自分が対戦中意識していることについて記述していきたいと思います。
前回記事で紹介したマイナー寄りのカードの説明は省略しますので、知らないカードについてはそちらを参照してください。

2.レシピと戦績

3.デッキについて

このデッキは「雪花未界域壊獣カグヤ」という壊獣カグヤの1種で、作成者の名前(私ではない)を取り「ライパルスペシャル」と呼ばれることもあります。アーキタイプの成立自体は未界域登場時点と結構古いですが(原作者のライパルさんは未界域の登場前から雪花型を使っていました)Phantom Rage以降一気に使用者が増えました。

4.前回記事から新たに採用したカード

前回記事同様、紹介したカードには公式DBへのリンクを付けます。

メインデッキのカード
ディメンション・アトラクター
前回時点ではメインサイドともに採用を見送っていたカードです。浮幽さくらの妨害性能に疑問を感じ、より強力に仮想敵を止められるカードとしてさくらと入れ替える形で採用したカードです。nsにすら生贄を要求すること、発動条件からさくら以上に腐りやすいことが弱点ですが誘発としての妨害性能は他の追随を許しません。ロンギヌスやドロバと異なり相手のリソースを枯らす力も持っていることが、アドも取れず制圧もできないこのデッキではありがたい点です。扱いづらく採用デッキも限られていることから殆どの場合で抹殺の指名者で止まらないのも評価できる点です。


原始生命体ニビル
新たにメインデッキに採用したカードです。アトラクターと共に電脳堺にメイン戦で勝てる確率を少しでも上げるためにメイン採用しました。最近はメインニビルしている人も増えてきていますが、やはりメイン戦のほうがニビルケアはされづらい印象があります。先攻を押し付けられた時に死なないための札としてはγアトラクター叢雲と並ぶ強力なカードでした。

エクストラのカード

銀河眼の光波竜
銀河眼の極光波竜
ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン
銀河眼の光波刃竜
前回はハリ~アクセスが採用されていた部分ですが、使用率が低く不要と感じたため今回新たなランク8の選択肢として銀河眼セットを採用しました。5素材アーゼウスに繋がる他、ディンギルスセット(前回記事参照)と異なり4000打点の成立がニビル着地前に行えること、エクシーズ素材の叢雲やカオスルーラーを能動的に吐けること、状況次第で3素材対象体制アーゼウスを作れる(※にて補足)こと、未来龍皇に繋がるところ(手順は後述)が差別化点です。刃竜はフィールドのカードという幅広い対象を割れるため偽典をFAで割ってから影依融合のケアに切腹したり、スキドレ下で光波の蘇生効果が強力だったりでアーゼウスになれないこと以外は器用で強かったです。
※追記:極光波龍の耐性付与は発動時点で場に存在する光属性モンスターにのみ適用されます。よって極光波龍の上に重なったアーゼウスには適用されません。筆者が裁定を勘違いしていました。このことが勝敗に影響した対戦は無かったと記憶していますが誤った情報を記載してしまい申し訳ありませんでした。


⦅FNo.0 未来皇ホープ⦆
⦅FNo.0 未来龍皇ホープ⦆
銀河眼セットを採用したときに選択肢として生じたので採用しています。よく聞かれるので出し方を書いておきます

条件:相手の場に光波竜でパクれるモンスターと自分の場に光波竜

1.光波竜効果相手モンスターをパクる
2.パクったモンスターに極光波竜を重ねる
3.極光波竜にFAを重ねる
4.FAと光波で未来皇→未来龍皇

未来龍皇出せるとき、大体アーゼウスも出せますが、対面によってはアーゼウスよりも強固な体制を持つ未来龍皇のほうが強い場合もあるのではと採用しました。
こちらのディンギルスからのアーゼウスと比較したときの優位点としてもう一つ、上述の手順の3の段階でバトルフェイズに入るとそのターン更地から展開していたとしてもニビルを踏まず、相手ライフを削ってからメイン2にニビルをもらうことができます。

サイドデッキのカード

アークネメシス・エスカトス
以前はメインに積んでいましたが今回はサイドのみの運用。仮想敵はコードトーカー、十二獣、オルフェゴール、エルドリッチ、ドラゴンメイド。誘発枠をねん出するためにサイドに行きました。エスカトスなくてもビートダウンに必要な打点は十分だと感じたこと、アトラクターとの噛み合いが非常に悪いことが原因です。リソースデッキにほぼターンスキップを押し付けられるのは非常に強いのでサイドにこそ行きましたが自分は結構信用しています。


接触するG
最近話題の手札誘発。このカードの採用理由は対鉄獣戦線が厳しいと感じた(対戦慣れしてそうでもない気もしてきた)からなのですが、このカードの採用後はただでさえ有利を取っていた十二獣戦がさらに安定するようになりました。このデッキは送り付けたモンスターをバウンスするデッキなので、当然接触するGも使いまわすことを狙っていきます。カグヤは素手でGを掴むタイプの女で、アルファは口に咥えたGを持ってくるタイプのけものです。


ハーピィの羽根帚
ライトニング・ストーム
コードトーカーというデッキの誘発量が減り罠が増えたことから対面相性が大幅に悪化。以前の構築よりバック対策を多く積み、電光雪花と合わせて6枚体制にしました。雪花の光の制約から雪花の光と共存させることは考えておらず、サイドチェンジでは雪花の光と入れ替わることになります。コードトーカー以外にも雪花の光を打つより羽根打った方が強そうな対面だなと感じたら入れましょう。

5.デッキの基本的な立ち回り

前回記事ではこの項目がなかったせいでどうやって戦うのかというのが次章でおぼろげにつかむことしかできませんでした。申し訳ありません。記事作成によって壊獣カグヤ使いを増やし、来る次回五遊祭で壊獣カグヤ5人チームを結成するという目標のため、なるべく基本は抑えていきたいと思います。

まずこのデッキは後攻を選択します。相手が電脳でも幻影でもドライトロンでも未界域ワンキルでも後攻を取ります。サイチェン後も(自分の構築では)後攻しか取れません。立ち回りについてですが、手札誘発で相手の動きを牽制し、大型モンスターのビートダウンで盤面をまくって相手ライフを削るのが基本戦術です。まとめるとこれがすべてですが、ざっくりと各ターンで意識していることも書いておきました。

後攻0ターン目(相手の1ターン目)
手札の誘発で妨害していきます。できる限り相手の最大展開を防ぐように妨害を投げましょう。アトラクターはスタンバイではなくなるべく対戦相手のリソースを削れるタイミングで投げた方が後々戦いやすくなります
γを握っていて相手の盤面が比較的弱い場合は、γを温存して自ターンγを狙うのも手です。
手札に叢雲があった場合は状況次第で相手エンドフェイズに出しますが、アルファパンクラの展開ができなくなる手札の未界域の的中率が上がる雪花の光へのうららやスタンバイGをγでケアできなくなるといった裏目が存在することを知っておきましょう。
また、相手デッキに神罠が入っているかどうか、また神罠が伏せられているかどうかを考えておきます。

後攻1ターン目
手札のモンスターを並べて気の向くままに盤面を返しましょう。ただし相手の伏せに神罠がありそうだと感じたなら、エクシーズ召喚などの2-1交換になる行動はなるべく避けるようにしましょう。このデッキに入っているエクシーズモンスターは強力ですが、エクシーズは必要最低限に抑えた方がライフも取りやすく、エクシーズをせずに盤面にモンスターを並べてライフを削っていくと、相手はどこかで1-1交換しかできないときに神罠を開かざるを得なくなります。神罠はできる限り軽く踏むようにしましょう
相手に神罠がなさそうならアーゼウスや未来龍皇でのマウントを考えましょう。ディンギルスや光波竜は泡や霧剣のような除去しない妨害に非常に強く、踏んでから重なっていくことで妨害をすかすことができます。
ドラッグラビオンを使ったヌメロンドラゴンでのキルは非常に強力ではあるのですが、同時に多くの妨害に対して無力であり、妨害を喰らったときに本来なら打点になるはずだった二枚のカードがライフを一切削れずに消えてしまいます。相手にヌメロンドラゴンを止められる妨害がないことを可能な限り確認してから使いましょう。
また、メインデッキのモンスターでのビートダウンを必ず選択肢に入れて考えてからエクシーズ召喚をしましょう。エクシーズしたせいで打点が減ってキルできなくなったというミスは筆者も何回もやっています

先攻2ターン目以降
あとは流れで行けると思います。手札誘発と盤面で相手にマウントを取りましょう。手札に壊獣カグヤギミックが残っているなら相手もそこまで派手なことはできないはずです。一度先攻盤面を崩せたらあとは死なないことを重視して立ち回ると最終的には勝てます。

増殖するGについて
意外に思うかもしれませんがこのデッキが後攻ワンキルをすることはそこまで多くありません。盤面を返すことは得意ですが妨害をすべて踏み越えてワンキルするのは大変ですし、未界域ゆえの運も絡むからです。よって安易に増殖するGを突っ張るのは即負けに繋がることも多いです(このデッキだけの話ではないですが)。増殖するGをもらったときは

Gで止まった次のターンに自分は生き残っているのか
止まったときに負けるなら最低限何をすれば生き残るのか
このままライフを取り切るときに受けうる妨害は何か

の3点を主に考えて止まるときはちゃんと止まったほうが勝ちやすいです。1アクションで高打点を供給できるので意識すれば少ないドローで厄介な効果を持ったモンスターを除去することも難しくはないです。
特にGつっぱして未界域を三体並べて8000とる行為はほぼ妨害を受けずにライフを削れますが、ドラッグラビオンは泡やわらしの裏目があることを覚えておいてください。

サイチェン後ないしデッキバレで先攻を押し付けられた時
このデッキが先行1ターン目でやることはカグヤ召喚か仙々のシンクロ召喚、もしくは何もせずターンエンドの3つのみです。仮にエクストラデッキに神竜騎士フェルグラントNo.68 魔天牢サンダルフォンを採用していたとしてもエクストラに触ることはまずないです。理由は大きく分けて
・消費に対して立つ妨害が弱い・増殖するGをケアできない
の二点です。このデッキが更地からランク8を立てるには
叢雲+未界域
未界域+未界域
スモークモスキート+未界域
叢雲+スモークモスキート

の4通りのパターンがあります。このうちレベル8の未界域2体は先攻で捨てられた場合に単なる―1になってしまい、ただでさえ手札の少ない先攻では致命的なアド損になってしまいます。うまく未界域を並べてランク8を作れても、手札2枚がエフェクトヴェーラーや深淵に潜む者の亜種程度の妨害にしかならず、超えられた時に何もできなくなります。
仙々はエフェクトヴェーラーを消費してしまいますが、そこそこ有用な妨害で、墓地に行ってもその後自己蘇生してリソースになってくれるため、先攻でやることの選択肢には入ります。
ぐじゃぐじゃ書きましたがまとめると先攻で手札使わない方がいいですよということです。

長々と書きましたが基本を押さえればあとは引いたカードで戦うだけです。サーチもリクルートもほぼないですから択は手札の中にしか存在しません。環境に存在するほかのデッキより考えることは少ないと思います。ですが思考停止しても勝てないというのは筆者自身戒めとして書いておきます。

6.環境での立ち位置、相性

シャドールや誘発マシマシ十二獣の流行により展開系が勢いを落とし、ミッドレンジが主流になったことで以前より環境上の立ち位置は改善したと言っていいと思います。ただし未だに絶望対面の電脳堺は環境上に一定の数存在し、苦手対面のオルフェゴールも最近元気になってきました。相性差が極端に出る環境だと思っておいてください。対面有利不利を書いていきますが前回記事とさほど相性が変わらないものや改定の影響があったものを除き省略しますのでご了承ください

電脳堺
相性:不利〜無理
VFDが減ってWVFDこそ無くなったもののそれでもやはりきついです。お祈りは忘れないようにしましょう。アトラクターはできるだけ相手のリソースが減るように打って、次ターン以降の動きを少しでも弱くしましょう。
あと、電脳堺は構築によっては守備表示のドラッグラビオンの回答がアーゼウス、九竜の打点上昇、クリスタルの打点上昇以外存在しない場合もあります。VFDが通ってしまってもあきらめず守備表示でドラッグラビオンを出して耐え!を試してみましょう。

幻影騎士団
相性:不利~五分
ロンゴミは負けです。これはもうどうしようもないのであきらめましょう。ですがメインデッキに16枚の誘発を積むことでロンゴミの成立だけならかなり防ぎやすくなりました。ロンゴミが成立しなかったときの妨害は霧剣、ドラバス、未来龍皇程度ですがいずれもこのデッキでは超えやすいタイプの妨害です。盤面返して5素材アーゼウスを作れば勝負になります。

コードトーカー
相性:不利
以前の記事では有利よりと書きましたが、現在の罠だらけのコードトーカーをメインデッキで倒すのは非常に難しいです。神罠の入るデッキに共通したことですが、できる限りメインデッキでのビートダウンをしてエクシーズ召喚への神罠のような2-1交換をなるべく避けるように立ち回りましょう。

オルフェゴール
相性:不利~無理
最近元気になってきましたね。マジできついです。バベルに触りづらいことから相手のディンギルスを一番強い使い方で使われてしまい、またライフを取るのもバベルで耐えられてしまいます。壊獣でいくら踏みつぶしても妨害数はほぼ変わらず、無限リソースのせいで消耗戦もできません。誘発の貫通力も高く、ほんとにしんどいです。VFDやロンゴミとは別種の不利です。

鉄獣戦線
相性:不利~五分?(正直決めかねてます)
最近急成長してきたアーキタイプです。こちらのデッキは抗戦に干渉する手段が弱いためいかに抗戦を弱く使わせるかが重要なマッチアップだと思っています。重要になるのはディンギルスで、着地時に対象を取らない除去を吐くことからランク8の構えに対して抗戦の発動を強要できます。その後の5素材アーゼウスもテーマ内の手数が2しかない鉄獣には強力に作用します。
また十二との混合型の場合エクストラのモンスターの重複が減り、カグヤでバウンスがしやすくなるというのは忘れずに頭の中に置いておきましょう。
結界像型はガダーラ引いてたら勝てます。

7.終わりに
このデッキが一番のお気に入りであることは前回からも変わっていません。使っているうちに周りの環境もこちらの構築も少しずつ変化していますがそれすら楽しく感じています。今回の記事をきっかけに壊獣カグヤ使用者が少しでも増えてくれれば筆者として、このデッキを好きな人としてこれ以上嬉しいことはありません。このデッキの採用カードが高騰し始めていて以前よりこのデッキを組むハードルが上がっているかもしれませんが、使ってて楽しいデッキなのは保証しますので損はしないと思います。
いつか私とどこかのcsや公認でミラーマッチをしてゲロ吐きましょう。


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