マリアナ・バラフによるカーハと歌う歌、解説とレクチャー&ドキュメンタリーフィルム
8月にアルゼンチンより来日する歌手Mariana Barajによる貴重な南米先住民の歌とドラムの解説&ワークショップとドキュメンタリー映画を期間限定で配信しました。
日本ではまだほとんど知られていない北部アルゼンチンの先住民の歌、カントコンカーハ(カーハと歌う歌)。
この音楽に長年取り組んできたアルゼンチン人歌手マリアナ・バラフによる、「カーハと歌う歌」について詳しく語られる日本初の映像で、音楽的な歴史や背景はもちろん、楽器の仕組みやバグワラと呼ばれる野生的な歌のレクチャーも。
レクチャーの後はフフイ州観光協会監修のもとで2008年に撮影されたドキュメンタリー映画がついていて、この映画ではこの地域における歌を、彼らの暮らしや歌の祭り、神聖とされる酒づくりの様子などを通してさらに深く知ることができる民俗学的にも大変貴重なものになっています。
見ているうちに涙が出てきてしまう圧巻の歌のまつり。
個人的にはカルチャキのアンガスタコに住むフリアという女性が、村の友人やおばあちゃんと歌う声のポリフォニーが初めて聴くもので、とにかく神秘的で引き込まれました。
映像にはさまざまな素晴らしい現地の歌い手が登場しますが、ミリアム・ガルシアやベロニカ・コンドミ、マリアーナ・カリーゾなど第一線で活躍している歌手も登場し、これらの歌について語っています。
今でも脈々と生き続ける土地への想いや死生観。
わたしたち全てに備わっている「声」と「音」を通した豊かな可能性。
民族音楽や南米音楽ファンのみならず、全ての音楽に携わる人たちにも必ず楽しんでいただける密度の90分です。
配信は終了しましたが、またいつか公開できればと考えています。
少しですがこちらにトレーラーがありますので是非ムードを感じてみてくださいね。
現地の祭りや先住民の文化、、歌詞の世界を理解するためにさまざまな角度から調べなければならず、翻訳に半年かかってしまった力作です。
ガイド:kawole(歌手)
カーハと歌う歌クラス神戸・大阪