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こちらはd&department Toyamaです。

先日訪れた島川あめ店360周年を記念する展示会を開催中(8/7まで)で、古くから使われてきた道具類の展示と同時に、島川あめファンの富山のさまざまな作家さんがコラボ作品を作っておられていて、こちらが本当に美しい。

ガラス作家Peter Ivyさんによるglass wide+straw

火を取り扱うガラス工芸の現場では、常に水分補給をしなければならず、麦芽水飴を使った経口補水液レモネードを飲むためのグラス。流動研究所によるレシピが添えられています。

蛭谷(びるだん)和紙では唯一の職人川原隆邦さんが制作したのは出来立ての飴を冷やすための団扇。川原さんは最後の職人から技術を受け継ぎ、今では畑で紙の材料となる楮(こうぞ)やトロロアオイを育てることから一貫して制作されています。

豆皿の漆器制作は荻野剛司さん。彼もまた山で漆を育て、掻き、塗るという循環制作工程で制作しています。

ピンクとブルーのとてもかわいいレシピ集は富山でデザインと編集をされている広瀬徹也さんと居場梓さんによるもの。


皆さん子どもの頃からの島川あめファンで、今回のコラボが実現したそうです。

最近強く感じるのが、わたしたちはモノを生み出すことに多くの責任を持たねばならないということ。

生み出されているものの出自がどういったものか、

どこで作られ、

どんな人の手によって、

どのような土地で育まれているか、
といったことも含めて確かなまなざしを向ける必要がある。

パッケージの紙一枚、

ボトル一本、染料の一滴

包装フィルム一枚も

全て自然から搾取しているということ、

そしてごみ箱に、果ては川や海に運ばれた先はまた自然界であるということ。
それらは全てわたしたち生命体に繋がっている。

身体に何を入れるかということも含めて全てが創造へ脈々とつながってゆくことを忘れてはならないと思うのです。

旅ではこういったことも含めて視点を向けながら取材していきたいと感じています。

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