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エプロン







エプロンを脱ぐ女性の仕草が好きだ。
服を脱ぐのよりもエプロンを脱ぐ仕草が良い。
服を脱いで下着が露わになるのよりも、だ。
裸エプロンでもない。
服を着た女性がエプロンを脱ぐ仕草が良いのだ。

なぜなのだろう。
なぜ好きなのか理由は分からない。

脱ぐ、と言う仕草が好きなのかもしれない。
エプロンを脱ぐ所作には美しさを感じる。
それは着物の脱ぎ着にどこか通じるものがあるように思う。

たすき掛けをする女性。
髪を結う女性。
そう言う仕草が好きだ。

そこで気付くのは、その所作。
いずれも手を身体の後ろにやっている。

女性が手を後ろに回す仕草が好きなのかもしれない。

かと言って後ろ手に縛られている女性が好きかと言えば、あまりそうではない。
どちらかと言えば女性が自分で手を後ろに組んでいる姿勢の方が好ましい。

意識して自分で手を後ろに回している女性の仕草が良い。
手を後ろに回す。
意識を後ろに回す。

触角に意識を集中させていると、視覚や嗅覚、他の五感の感覚は鈍くなるらしい。
逆に視覚に意識を集中していると触角を含む他の感覚が鈍くなるらしい。スリはその人間の習性を利用して盗みを働いているのだとか。

つまり手を後ろに回している状態は、後ろに意識を集中している状態、無防備な状態と言うことだ。
意識を手に、背面に集中させているから、咄嗟の事にすぐに反応しづらい体勢と言える。
背面に武器等隠していたらまた話は別だが。

つまるところ、エプロンを外す女性の仕草が良いと言うのは、私にはそれが「無防備な姿を見せてくれている」と言う信頼感の表れとして受け取れるからなのかもしれない。


それなら別に男性でも良いじゃないか、と言う意見もあるかもしれないが、そこはまぁ、アレである。










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