建築設計業界のオープンソース化について
Webの世界では以前から聞き慣れた言葉ですが、昨今では建築業界においても以前に比べてオープンソース化が急速に進められています。
組織の設計事務所では一般的なディテールの共有
組織の建築設計事務所にいると素材データの共有というのが一般化されています。過去の設計データからディテールやテクスチャを取り出し用途別にフォルダ分けし保存することで事務所内のサーバー上で所員であれば誰でも閲覧、使用することが可能です。
設計業務の無駄を無くす
オープンソース化することで一から考えることを減らすことが可能となります。建築設計は納まりを検討するにあたり耐久性や機能性、デザイン面とあらゆる側面の設定を考慮する必要があります。すでに性能をクリアした優れたディテールがあるのであれば、既存データを活用することは設計の無駄を省くことにつながります。
多様な人達の設計参加
今までであれば設計思想など事務所固有の方針やテイストはリアルで密に連携を取りながらでなければ、設計業務を遂行することが困難でした。しかしながら、共通のディテールをネット上で共有することが可能であれば、地域(エリア)や立場を問わずあらゆる人達とデータを共有して設計業務を進めることが可能になります。
まとめ
設計のオープンソース化は設計業務の手間を省くようなイメージを持たれる方もいますが、あくまで建築の質を高める行為だと思います。設計の効率化を測ることで検討する機会やパターンの幅をより増やすことが可能となります。結果、顧客ニーズを高いレベルでクリアすることができるようになるとともに、多様な立場の人達設計業務に携わって頂くことが可能となります。弊社でもデータの共有サービスをできるだけ活用して業務改善に努めていきたいと考えています。
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