さらばフォーシーズンズホテル上海
散歩中、ふと見上げると看板がなくなっていた。
そうか、つぶれてしまったのか…
と感慨にふけってみたけど、宿泊したことはない。
とにかくあこがれだったのである。
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もう20年ほど前、中国にはまったわたしは、各地をうろちょろしていた。当然お金もないので、貧乏旅行者の間で有名だった浦江飯店のドミトリー(たしか一泊50元だった)に泊まっていた。
当時の上海は汚くて、夏はそのへんに打ち捨てられたスイカの皮が腐って汚臭を放っていた。ローカル食堂では湿った箸から変なにおいがした。外国人はジロジロとみられた。タクシーはぼったくりだった。とにかく油断がならなかった。
だから上海が超おしゃれでスタイリッシュな最先端都市として取り上げられていたのを見たときは激しく衝撃を受けたのであった。
2002年5月号。物持ち良すぎ。
噂のワンダーシティ!悦楽のコスモポリス!
GLAYも中国に恋していた
新天地も最先端
そして完成したばかりのフォーシーズンズ上海。
当時から5万円くらいした。いつか泊まってやる、と思った。
あこがれはあこがれのまま終わったのであった。
うーん読み返してたら上海にいるのに上海に旅行に行きたくなってきた。出版社すごいな。
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