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当方グルメ日記4

ハンバーガー
……彼方海の向こうからやってきたこの食べ物は今まで米を食らってきた我々日本人に衝撃を与えた。
ふわふわのパテに肉厚のハンバーガー、シャキシャキとアクセントを与える野菜にとろりと濃厚なチーズ、更に食欲を掻き立てる酸味の効いたケチャップとピクルスをサンドしただけの一見粗雑で料理人には理解されないかもしれないこのハンバーガーは我々をも虜にしてしまった。栄養価なんてないこの食べ物は肥満を増やすまさに悪魔の料理とも言える代物だが…その背徳的な美味しさは性別をも忘れさせる。

…なぜこんなことを書いたかというと当方…実は急にハンバーガーが食べたくなったのだ。某国大統領がアメフトの選手たちに振る舞ったハンバーガー…それを見て単純に食べたくなったのだ。だってそうなるだろう?食卓を埋めるハンバーガーとフライドポテトの数々、立ち込めるジャンキーな匂いの想像は当方の腹を空かせるには十分すぎる理由だ。まさに悪魔の甘言に唆され堕天する図そのものだ。栄養価を考えるストレスを捨て去り食べるハンバーガーはどれ程気持ちが良いか…。
早速当方は某アメリカのチェーン店のハンバーガーショップへと足を運ぶ。…頼んだのはチーズハンバーガーセットとダブルチーズハンバーガー……数分でできたそれを席へと運び…
食らった、口の中で薫るチーズ、肉、パン…背徳的な組み合わせ……それだけで当方は何か悪いことをしている気がしつつもその快楽に身を委ねてしまっているのだ。アイスコーヒーで口の中をさっぱりさせ……包んでいた紙を備え付きのゴミ箱に捨てる。トレイを返して店から出ると…このなんとも言えない背徳感と悦楽は満足感へと変えていた。

よくあることだが健康的な食事は体に良いが精神に負荷をかけることがある。またその逆の食事もある。ときどきこのような食事で腹を満たすのも悪くない。次に食べるのはいつになるだろうと考えながらハンバーガーを食べたいという衝動の再来を待つ当方であった。

2019年1月22日記録

#小説 #日記風 #アメリカ #某カードの大統領
#ハンバーガー #ジャンクフード
#孤独のグルメ風

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