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ファジィボイス(仮)

最近、わりと真剣に悩み考えていることがある。
の悩み、じゃなくて、の悩み。

事の発端は、イクラちゃん。
「ハーイ!」「バー⤵ブー⤴」

イクラちゃん

違う、君じゃない。今話題のYOASOBIのボーカル、ikuraさんだ。

夜に駆ける / YOASOBI


いかがだろうか、この歌声。原曲はかなりボーカロイドっぽい雰囲気だけど、これはかなり人間的感情があふれまくっている。YOASOBIのAyaseさんは元々ボカロPだったということもあり、この曲自体も所々に人間が歌うことを想定していないような音程進行があるような気がするけれども、ikuraさんは事も無げに歌いあげている。すごいの一言
男性とも女性ともとれる声を中性的な声と表現することがよくあるが、ikuraさんは、言わば人間ともボーカロイドともとれる声。果たしてなんと表現したらよいのか? 誰かに聞かれた訳でもお願いされた訳でもなく、ただ1人勝手に悩み考えている。


人工知能を専門的に学んだ工学修士という自分の経歴もその悩みに(勝手に)拍車をかけている。しかももう少し詳しく言うと、人間の脳をコンピュータ上でモデリングするというソフトコンピューティングという分野を研究対象としていた。もちろん自分が学生の頃にはボーカロイドという概念は存在していなかったが、自分の守備範囲内に答えがあるのでは?と。

ソフトコンピューティングの分野の1つに、ファジィ理論という概念がある。そう、一昔前に様々な家電製品に競うように搭載されたファジィ制御のあのファジィだ(あっという間に廃れてしまったけどね)。
ファジィ理論とは何か?を語ろうとすると、それだけでnote何記事分も書けてしまうのでここでは触れないが、超ザックリ簡単に言うと、0と1のコンピューターの世界に0.2とか0.5とか、あいまいな数値を取り入れたら面白いんじゃね?っていう理論。 あいまいな現実世界をコンピューター上で都合よくモデリングするための理論。

そこでikuraさんの歌声である。人間を0、機械を1とすれば、 0と1の間を自在に操る歌声。ファジィボイス

と勝手に自分の中で命名。自分が納得できればそれでいいのである。(いいのか?)


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