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3DCGで漫画を描くとどうなるか

漫画はペンやペンタブで描くものだけど、フル3DCGでも描けるんじゃないか?と思い立ち、エロソフトのオマケであるハニーセレクトスタジオを使って、数年前から漫画作品を描いてきた。
ハニセレスタジオの画面キャプチャー機能で画像データに落とし、ClipStudio Paintでフキダシや効果線を加えて漫画にする。
ハニセレスタジオにはキャプチャー用カメラ機能が無いため、ウィンドウサイズのデータとなり、フルHDのCGデータを加工してきた。

「ATで逮捕しちゃうぞ」第1話より

キャラに演技をさせて元絵を作る。一見大変そうに見えるけど、画角を自由に変えられるため、シーンさえ決めてしまえば絵は何度でも撮り直すことが出来る。フルカラーでメカも自由に扱えるし、背景も場所のセットを作ってしまえば何度でも再利用できる。
感覚的には映画などの方が近いだろう。ペン画でメカもフルカラーもなどとなるとなかなかなカロリーなので、実はペン画より省力化出来るんじゃないかと期待したのだ。
「ATで逮捕しちゃうぞ」は約2年かけて1,110ページ描いた。ペン画じゃとても無理なボリュームだと思う。

ただし問題もある。
スタジオのせいもあるが、原稿サイズをフルHDサイズにしてしまったため、PCでなら読みやすいが、方式としてはクセが強すぎて受けなかったようだ。(この事実は、後で掲載する「鉄騎鋼女(誌面スタイル版)」を作ってpixivのアクセス反応が全然違ったことで気が付いた)
デバイスとしてスマホやタブレットを加えた場合、やはり誌面スタイルでちゃんと描いた方が良いとなった。

「鉄騎鋼女」フルHDサイズ版
「鉄騎鋼女」誌面スタイル版

この春、AT逮捕よりページ数の少ない鉄騎鋼女を全面的に誌面スタイルに再編集してみた。(最近は縦読みマンガとかもあるが、あえてそっちは考えていない)

本来のマンガレイアウトに起こしてみたところ、フルHD版では気づかなかった3DCGのマンガ利用の問題点なども新たに見えてきた。

というわけで、noteに「鉄騎鋼女・誌面スタイル版」と各話で気づいた諸々を書き残しておこうと思う。
Blenderの勉強を進め、いずれオリジナル作品を描く予定だが、その際の注意点の備忘録になるだろう。

フル3DCGで漫画を描こうなんて奇特なことをする人もそうそういないでしょう。敷居も高いし。
興味のある方は奇書だと思ってお付き合いください。(^^;)

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