のん気な入院生活がスタートした
入院2日目以降は、歩いての異動は病室内のみ、病室外はナースコールで看護師さんを呼んで車いすに乗せてもらう、という生活になった。
主治医からは「病状も落ち着いていて、なんで入院しなくちゃいけないの?という感じだろうけど、胎盤が上がって出血が完全になくなるまで我慢。1~2週間の入院になるかもしれませんね」と言われていた。
おりものは多少茶色いけど、そんなに色がついていないという感じて落ち着いていた。前置胎盤は、子宮が大きくなるにつれて自然に解消されることも多いと聞いたので、この頃は呑気にすごしていた。
シャワーは毎日浴びていたし、まだ点滴もついていなかったので、トイレや歯磨きなど気軽に動くことができていた。
入院中は急にヒマになるので、色々なことをやった。朝起きたらすぐモーニングノート(頭に浮かぶことをそのままノートに書き移すこと)をやってみたり、YOUTUBEを見ながらマタニティヨガをやってみたり。
夫に頼んで、家から本や漫画を持ってきてもらって読んだ。本は、勉強しているコーチング関係のもの。漫画はツタヤで借りて、ずっと読みたかったBEASTARSを読破。
それでも時間が有り余るので、スマホゲームをやってみたり、入院中のTODOリストをノートに書きだしたりした。TODOリストの中には「自宅療養するときに備えて宅配食について調べる」というものもあった。そのうち症状が落ち着いて退院できるだろうと考えていたのだ。
病院内にはローソンがあり、車椅子を押してもらって買いに行くことができる。外来患者がいない週末に行くことにしており、週1回コンビニに連れて行ってもらって、好きなものを買っていた。紅茶ラテ、コーヒーゼリー、ふりかけ、ガム……。コンビニで好きなものを買えることが、こんなに楽しいとは!
買い物を終えて病室に帰った後は、気分が上がり、不思議とやる気がアップして、ノートパソコンで調べ物をしたり、将来に向けて前向きなことを考えられるようになった。