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3.11 ~当たり前のことに感謝を~

震災から11年が経ちました。

人間は良くも悪くも忘れていく生き物です。忘れることで、辛い過去・悲しい過去から立ち上がり、前を向いて歩いていけます。忘れることで、新しい事を記憶することができます。

でも、やっぱり忘れちゃいけない事もあります。ここで、岩手ビッグブルズの取締役の三浦さんのコメントを掲載したいと思います。

『3.11』
震災によって犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
私自身も11年前の今日、家族、友人、家、会社、思い出、、多くの大切なものを失いました。
私にとっての『3.11』は、当たり前だと思っていたことが当たり前ではないということを強く思い知らされた日でもあります。
そして、新型コロナウイルスの蔓延により通常の生活が制限されていることや、昨今の世界情勢の報道を見る中で、改めて当たり前だと思っていることが当たり前ではないと痛感します。
11年目の「3.11」で思うこと、それは、支えてくださった多くの方々や、今もなお心を寄せてくださる多くの方々への感謝、そして震災から今日まで幸せに生活できていることへの感謝の思いです。
岩手ビッグブルズは、「復興のシンボルを目指して、県民の皆様と共に歩み続ける」をクラブ理念に掲げ活動をしております。
今バスケットが出来ていることに感謝し、一人でも多くの方々に「元気をもらったよ」「勇気をもらえたよ」と言って頂けるように、活動していきます。
『3.11』を決して忘れず、皆様と共に歩み続けます。

取締役 三浦崇

「三浦さんってどんな人?」と思った方は、是非、こちらの記事をご覧ください!
三浦さんはメチャクチャ優しくて温かくて芯の強い、まさに岩手県人ってこういう人だよなぁって思わせてくれるような素敵な方です。

記事に書いてあるように三浦さんは、母・祖母・姉・妹・甥の家族5人を亡くされました。震災当時、行方不明となった家族を探しに避難所と遺体安置所に何度何度も足を運ばれました。

「あの暗闇と絶望の中、遺体安置所を探し回った日のことは、今でも昨日のことのように思い出します。結局、家族1名は見つかりましたが、残りの4名は未だ行方不明のままです。」

という方です。三浦さんは。自分の家族の遺体を探すため、避難所と遺体安置所を通う毎日。想像するだけで目頭が熱くなります。
東日本大震災では、1万5,900人の方が亡くなり、行方不明者は2,500人以上にのぼります。三浦さんと同じような想いをされた方が、この人数だけいらしゃるということです。

震災ではありませんが、今、ウクライナ情勢のニュースを目にする度に、戦争の悲惨さや平和の尊さ、こうやって毎日を過ごしていける事の有難さを噛みしめることができます。

震災から11年。ウクライナでは多くの方が犠牲になっています。
でも我々は今こうして生きていて、平和な毎日を送っています。

今、我々一人一人にできることは何なんでしょう?

仕事の忙しさに愚痴を言うことでしょうか?
Yahooニュースでワイドショー記事を見て、ぼやいていることでしょうか?
ダメな上司や同僚や部下の愚痴を言うことでしょうか?
気持ちを分かってくれない奥さんや家族に不満を漏らすことでしょうか?
自分に無いものを持っている他者をうらやむことでしょうか?
言う事を聞かず駄々をこねる子どもを面倒だと思うことでしょうか?

我々一人一人にできることは沢山あると思います。
少なくとも、今ある事に感謝することは誰でもできると思います。

ご飯を食べられること。
布団に寝られること。
家族とくだらない会話をできること。
働けること。
歩けること。走れること。

そういう当たり前の事に感謝することが、今できる事の第一歩ではないでしょうか。


そして、もし二歩目が踏み出せるのであれば、少しだけでも想像してみることです。震災で被害に遭われた方の気持ちを、ウクライナの人々の気持ちを、世界のどこかで苦しんで悲しんで困っている人の気持ちを。

そういう風に周りの人の気持ちを想像して思いやる・気遣うことこそ、世界平和にもつながることですし、日々の家族や友達と上手くいく一歩ですし、仕事やスポチュニティでも上手くいく一歩だと思います。

3.11。改めて、今ある全てのことに感謝すると共に、周りの事に感謝する気持ちを忘れないようにしようと思いました。



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