賢い父の選択、20歳娘に贈る正しい投資心得　【投資とは？編2】

投資には、「長期投資」と「短期投資」の2種類がありますが、長期投資を基本として下さい。
長期とは、少なくとも1年以上、もし可能であれば永久に持ち続けて下さい。

事実、過去50年間のどこかで日経平均に投資した人で、今でも保有し続けていれば、ほぼ全員が含み益です。
唯一の含み損になるのはバブルまっさかりの1989年に投資した人だけですね。

米国のS&P500でも2021年に投資した人以外は、全員が含み益です。
こちらも過去のいつどこで投資しても、ですね。

【米国のS&P500：アメリカ合衆国の500の大企業株価指数。この指数は、株式市場の一般的な動向を示すバロメーターとして、世界中の投資家によく使われている。】

優れた投資先への投資は、持ち続けてさえいれば基本得をします。

この50年の間にはリーマンショック、湾岸戦争、同時多発テロ、コロナショックなど様々な事が起こりました。

それでも事実として、みんな儲かってます。

損をした人は、
・高値づかみをしたと思い、焦って売った人
・何度も売買を繰り返した人
すなわちちょこちょこ動いた短期投資家です。

これらのファクトからも、長期投資のほうが資産形成に向いていることがおわかりいただけるでしょう。

長期投資とはリスクを最小限に抑えた投資手法なのです。

■短期投資のデメリット

短期投資のデメリットは他にもあります。
まず投資ごとに発生する手数料が無駄です。
長期保有していれば発生しなかった経費です。
基本、短期投資で喜ぶのは証券会社だけです。手数料商売なので。

さらに短期取引で利益が出た場合の税金も無駄です。
今、日本では利益の20％が税金として収めなければなりません。

手数料と税金、ダブルで複利の効果が薄れます。

長期保有であればそんな税金を支払う必要もなく、効率よく資産を運用できます。

■短期投資はギャンブル

私は投資をよくじゃんけんに例えます。

長期投資は、じゃんけんを1回だけします。しかも中盤負けていたらそのままにしておいて、自分が勝てるタイミングになった時に初めてグーチョキパーを出せば良い、なんとも都合の良いじゃんけんです。
答えを出すのは1年後でも10年後でも構いません。

短期投資は、じゃんけんを何度も繰り返す手法です。引き分けもあるので、勝率は単純に1/3です。

そのじゃんけんで何連勝、何十連勝もしなければならないのです。
あなたにそんなことが出来ると思いますか？
私には無理です。
極稀に出来る人はいるかも知れませんが、その人ですら次のじゃんけんでは負けるかもしれません。

しかも負けが込めば、膨らますどころか資産が減る可能性もあります。

投資が怖い、ギャンブルと思っている人の大半は短期投資型の投資イメージをもっているのです。

そしてあえていいましょう。
短期投資はギャンブルです。長期投資は投資です。

凡人である私やあなたが選ぶ道は長期投資なのです。
ゆっくりお金持ちになりましょう。

■「若さ」という武器

あともう1点、もしあなたがうちの娘の様に若ければ、「時間」という最大の武器をもっていることになります。

この武器は年々、価値を失っていきます。
ただ逆説的ですが、若い頃はこの武器の素晴らしい価値を気づかないことが多いのです。

今の知識を、自分が20代の頃に誰かが教えてくれたら、私はどんなに幸せだったでしょうか。
（まぁ素直に聞けていたかはわかりませんが。）

長期投資は期間が長ければ長いほど、成功率もリターンも大きくなる傾向にあります。

もし今あなたが何も投資をしていなかったら？
もしあなたが短期投資ばかりしていて、期待通りに資産が増えていなかったら？
もしあなたがまだ20代、30代だったなら？

是非、今すぐ長期投資を始めて下さい。

私の娘への教えの基本は”長期投資”とします。