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賢い父の選択、20歳娘に贈る正しい投資心得 【投資とは?編3】

これから長期投資をするにあたって、基本的な必要知識となる「複利」と「年金終価係数」についてご説明します。

複利

複利とは、元本に利息が加算され、その利息も次回以降の元本に加算されることで、資産が雪だるま式に増加していく仕組みです。これにより、単利に比べて総利息が大幅に増加し、長期間にわたって利益を得ることができます。

例えば、100万円の元本に年利6%の利息を5年間預ける場合、単利(毎年100万円にリセットしてスタート)の場合は30万円の利息が得られますが、複利(前年に得た利息を毎年追加してスタート)の場合は33.8万円以上の利息が得られます。

この期間を30年間に伸ばしてみると、
単利の場合は180万円の儲け、
複利の場合はなんと、474万円の儲け、最初の100万円と合わせて元利合計574万円となります。

これが複利のパワーです。

論より証拠で、下記に複利計算ができるサイトのリンクを張っておきますので、色々と数値を変えて試してみて下さい。

「複利とは人類最大の発明だ」 ーアルバート・アインシュタインー

年金終価係数
複利の話は皆さんも比較的耳にしたことがあったかもしれませんが、この章で一番お伝えしたいのは「年金終価係数」というものです。

実際に投資をする場合は、上の例でいう100万円投資した後、少額ずつでもいいので、買い足し(つみたて投資)をおすすめします。

例えば初年度に100万円投資して、その後、毎年24万円(月2万円)ずつ追加投資していくといったものです。

それを複利とあわせて実践したら、30年後どうなっているのか?
びっくりしますよ。

元利合計はなんと2,336万円にもなっています。

夢がありませんか?
もちろん初期入金が100万円より多かったり、毎年の追加額をふやすことができれば、より加速して大きな資産をつくることができます。

年金終価係数の計算サイトはこちら

残念ながら上記サイトには初期値100万円を入れるスペースはないので、上記の30年の例で言えば、期間を33年にして、100万円に到達する4年目〜33年目の期間を30年間として、推移を見て下さい。

いかがでしょう?
夢が膨らみませんか?
そして年利6%でも、時間と複利を使えば十分資産形成できそうなきがしませんか?

■年利6%とした訳
何度もお伝えしている通り、私が娘に伝えている手法はとても保守的(コンサバティブ)な手法です。

米国S&P500の平均利回りは6.8%です。
個別株になりますが、JT(日本たばこ・2914)の配当利回りは6.03%です。
まだ日本では導入されていませんが、apple預金の利息は4.15%です。

そう考えると、年目標6%って、だれでもなんとかできそうな気がしませんか?
それほどリスクを取らずに。

全額をS&P500のインデックスファンドに投資してもいいし、JT株に全額投資して、配当をそのまま追加投資してもいい(こちらは配当から税金が引かれるとか、1回の配当で追加1株買うにはそれなりにまとまった初期投資が必要とか現実的な問題は色々ありますが・・・)

「誰でもできる」「再現性が高い」ことが、僕が投資の年利目標を6%に設定した理由です。

■ということは、、

っということは年利目標6%は固定として、できるだけ早くから(投資期間)、できるだけ入金額を増やして(入金力)投資するということが、結局、最も安全で、効率よく資産を増やせる方法、ということになります。

これが私が娘に伝えたい投資手法です。

■この投資法の課題
この投資法にも課題はあります。
それは「退屈」ということです。

ある種、ギャンブルと真逆の投資法なので仕方ないのですが、それだけはなかなか解決し辛い課題かと思っています。

「良い投資とは、退屈なものだ」 ージョージ・ソロスー


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