浅尾拓也は酷使だったのか?
今日はかつてセットアッパーとして最優秀中継ぎとMVPのタイトルを獲得して活躍した浅尾拓也に関して記事を書いて見たいと思います
セットアッパーとしての活躍と2連覇の代償
浅尾拓也と言えば中日ファンの皆様ならばご存知の様にセットアッパーで活躍し黄金時代を語るうえで欠かすことが出来ない投手です
2008年のシーズンから中継ぎで起用されその時は44試合12ホールド防御率1.79の活躍をして
その次の年には当初は先発で起用されるもののその後は中継ぎで起用、防御率は3点台でしたが67試合に登板して33ホールドの成績を残します。
そして2010年から本格的にセットアッパーで起用され72試合12勝3敗1セーブ47ホールドで防御率1.49の活躍をしてリーグ優勝に貢献
この年は高橋→浅尾→岩瀬の勝利の方程式が確立されて話題にもなりました
2010年の勝利の方程式
高橋聡文 63試合4勝1敗 31ホールド 防御率1.61
浅尾拓也 72試合12勝3敗1セーブ 47ホールド 防御率1.49
岩瀬仁紀 54試合1勝3敗42セーブ 防御率2.25
次の年もセットアッパーとして活躍して79試合で7勝4敗45ホールド52HP防御率0.49の成績を残し、リーグ優勝の胴上げ投手にもなって中継ぎ投手で史上初となるMVPを受賞しました
しかし2012年のシーズンは球速の減速に悩まされ、その後に故障で長期離脱をする事に
その後も怪我で離脱する事が多く故障に悩まされ、2015年は中継ぎの一角で活躍して2017年には200ホールドを達成しましたが
それでもかつての輝きを取り戻すことが出来ず2018年のシーズンに35歳という年齢で現役生活を終える事になり、引退後は2軍投手コーチに就任します。
「酷使された!」と言うが
浅尾の起用でよく言われるのは「酷使されたからだ!」いう意見が多く見られます
試合数とイニング数を見れば無茶な使い方をしたとは否定できませんし、登板過多であったと言わざる負えないでしょう
ですが「浅尾を酷使された!」の一言で当時の首脳陣を断罪する事は浅尾の実績を否定する事になるのではないでしょうか?
その活躍で浅尾は最優秀中継ぎのタイトル2回とMVPのタイトルを獲得して、そして中日は史上初となる2年連続のリーグ優勝を果たすこともできました。
自分も浅尾が長く活躍しているところ見たかったですが酷使されたの一言で連覇を否定する事には賛同する事は出来ません
浅尾以外にも登板過多が原因での故障で現役生活を終えてしまった選手は何人もいるわけですが
今の時代は常勝球団でさえも中継ぎに60試合を投げさせざる負えない時代です。
一番いい例がソフトバンク時代の岩嵜翔で
2017年72試合登板 6勝3敗2セーブ40ホールド 防御率1.99
リーグ優勝した2017年は登板数は70試合を超えていました
それにセットアッパーが活躍を評価されて1億円以上の年棒をもらえるのは60~70試合を投げて40ホールドの成績を残し防御率1~2点台の成績を残したからこそ
権藤博氏の様に登板過多の問題を提起する人もいますが問題提起しても具体的な解決策が無いのが今の現状です。
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