続テナーもんら三大が、さ 〜『甦る三大テノール 永遠の歌声』を観てきた!!
10日前強の、こちらの日記の続き。
かつて一斉を風靡し、クラシックの歴史を変えたとも言われる、ホセ・カレーラス、プラシド・ドミンゴ、ルチアーノ・パヴァロッティによる三大テノール(The Three Tenors)の軌跡を追ったドキュメンタリー。
上記の日記の段階ではすでに上映館はわずかになっており、いずれ立川シネマシティで上映する際にでも行かれればいいやといった旨を綴った。
が、やはり『ららら♪クラシック』で紹介された影響は絶大だったようで、同「シネマ・ワン」で、昨日2月20日(土)から緊急リバイバル上映がはじまったのは、こちらの思惑と見事に合致したと言える。
さすが浪漫社、フォースが強い(笑)
というわけでさっそく本日またぞろ立川まで観に行ってきたのだが、1年4ヶ月もご無沙汰していた彼の地を前回から2週間目にしてまた訪うことになったというのもまた不思議なものだ。
それはともかく作品全体としては、TVドキュメンタリーに毛が生えた程度と言っても失礼ではなかろう。少なからぬ肩透かし感はあったのだが、それでもやはりスクリーンで観、シネマシティの素晴らしい音響で聴く三大テノールたちは圧巻。
ことに商業主義と揶揄されるようになる前の、最初のさいしょの1990年イタリアW杯とホセ・カレーラスの白血病からの奇跡の復活を記念したローマはカラカラ浴場で行われたコンサートのクライマックスはどうにも素晴らしく、思わず落涙し、スタンディング・オベーションをこらえるのがやっとだった。
しかしてあともう一つ踏み込んでもらいたかったのは、1994年のW杯アメリカ大会におけるドジャース・スタジアムにおける公演。
(上記の日記ではニューヨークと綴っているが、これは完全に俺の間違い)
これがもういかにもアメリカン・エンターテイメントやハリウッドに敬意を表したもので——商業主義と言わばいえ——わざわざステージに「滝」を作るとか、往年の「MGMミュージカル」等への、オマージュとかリスペクトとかいう言葉を超えてバカかよアホかよというぐらいに全浪漫社が膝を叩いて泣き笑いしたものだけに、扱いが短かったのが惜しかった。。
ことに前の日記でも綴ったが最晩年のフランク・シナトラの前で『マイ・ウェイ』を歌ったことが紹介されたのはともかく、同じくその年だか翌年だかに亡くなったジーン・ケリーの前で『雨に唄えば』を歌ったことが紹介されていなかったことは大いなる不満だ。同じアリーナにいたシュワちゃんとか映してる場合じゃねえだろよ、と。
とまれ三大テノールが各種の公演でポピュラー音楽〝も〟その最高峰の声で歌い上げたことは何度絶讃しても過ぎることはなく、やはり音楽の歴史が獲得した「奇跡」であったことは揺るぎない。
本作はおそらくそう遠くない将来にプライム・ビデオやNetflixなどでも配信されると思うので、ぜひ大画面と高音質にして鑑賞されたい。
そして今日はまたこの感動にも勝るとも劣らない素敵な出来事があったのだが、それはまた別の機会にて。
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