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死は存在しない

現代科学では説明できない不思議な現象があるという事実からはじまり、
自己意識、そして宇宙意識へと話は展開される。

そのなかでキーワードとなるのが、
ゼロポイントフィールド仮説

宇宙は138億年まえに誕生した。
その前には「何もなかった」真空だけが存在していた。
真空で揺らぎが発生し、ビックバンにつながった。
その莫大なエネルギーを備えた真空(量子真空)のなかにゼロポイントフィールドが存在しているという仮説。

ゼロポイントフィールドには過去現在未来すべての情報が波動として存在している。
そしてわれわれの意識がここに接触することで、
現代科学では説明できない不思議な現象を引き起こしている。という。
例)直感・予知・シンクロニシティ

ではどのようにしてゼロポイントフィールドと接触しているのか。

それは、意識の階層を理解することから始まる。

①表面意識 普段活動している中の意識 自我
②静寂意識 祈り、瞑想をして落ち着いている際の意識
③無意識 我々自身が気づいていない意識
④超個的無意識 無意識と無意識がつながる
⑤超時空的無意識 時間と空間を超えてつながる

階層が下に行けば行くほどゼロポイントに近づく。


死を迎えると、意識が下の階層に進む。
そこでは魂がすべての情報とつながる。

すべてを知るのである。

そして最後は宇宙意識となるのである。
つまり、私自身が宇宙そのものなのである。=宇宙意識

そもそもはじまりは宇宙意識であったのだが、現実世界では私という意識に落とされて一瞬を生きている。
逆転の発想で、死後私たちは宇宙に戻るのだ。



■まとめ
仮説でありながら、どこか信じたくなるような本書の内容であった。
中華SF【三体】のようなスケールの大きな話。
時間、時空、意識、宇宙へとストーリーは拡大していく。
その中では、大きな宇宙にいる小さな自己を再認識させてくれる。
その伝えるところは、

「大きすぎる宇宙で、ここに存在している小さな私は、この限りある短い命で何をしてもやりすぎということはないのだ」というひとつの希望である。




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