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【読書記録】現実を視よ/柳井正

2012年出版の本書。
10年前の日本とアジアの対比、日本の問題点が書かれているが、今と状況は大きく変わっていない。
本書では、日本人に独立心を持って生きる事を強く要請している。

■アジアと日本
アジアは、世界の中で、特に人口が増えていく最も勢いのある地域である。
その中にいる若者は、将来に対して具体的な目標を持ち、ハングリーに生きている。
対して日本は停滞しており、『茹でガエル』状態であるという。誰かが、国が何かをしてくれるだろうという当事者意識の欠如。
資本主義の精神の欠如。

■資本主義の精神とは
柳井氏が語る資本主義の精神とは、
「成長を目指して自ら事業を起こし、社会をより良い方向へ変えていくこと。

■柳井氏の基本の考えと教え
『たった一度の人生なのだから、最高の状態を目指したい。』

・志を持って生きる

・立ち止まる事は最大のリスク
→外の世界は絶え間のない進化と発展をしている。何もせずに同じところに留まっているのは最大のリスク

・起こっていることは全て正しい

・人は求めて良い

・やる事は決めないとできない

・苦しい時ほど理想を持つ
→理想(=ゴール)を持つとやることが具体化、可視化される。

■まとめ
日本は島国である、それ故自ら動かなければ世界の状況は知ることができない。
自らの当事者として、独立心、理想、欲望を持って、チャレンジする事を肯定してくれる、そんな本です。もっと自分の欲望に忠実に生きても良いですね。


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