老いも若きも、日焼けによるシミに気を付けましょう

 割と色が白い。


 私の肌の話です。まあまあ白い方のようです。それでも七難隠せてません。むしろ白い故にシミが目立ちます。どうにかできないものでしょうか。


 大学生の頃、キャンプのリーダーをやっていた時期がほんの少しだけあるのだけど、その時に最初のシミができた。20歳の頃にシミができたんだから、もうそういうタイプなのだろうと思う。

 ようやく消えたと思ったその次にできたのは、その数年後、甲子園球場に高校野球を観に行った時だ。太陽がカンカンに照り付けている暑い日に、屋根のない三塁側で三試合観たら、シミができた。その中に、松井秀喜の5打席連続敬遠の試合があったことは自慢です。でもシミができた。

 30代半ばくらいまでは、消えてはまたでき、を繰り返していたが、いつの頃からか、ずっと消えなくなった。新陳代謝の問題なのだろうか。今はもう長いこと、シミをつけたまま、シミと共に暮らし、消えないかもしれないと絶望的な気持ちでいる。化粧品をたくさんつけてその場しのぎをすると、ますます肌を悪くしそうなので、普段からあまり隠せずにいて、さらして暮らしている。


 この前の春、母と久しぶりに会ったら、母の顔がぴかぴかになっていた。何故そんなにぴかぴかなのかと秘密を聞いてみたら、ドヤ顔で「石鹸なのよ」と言う。「もう色々試したけど、ほとんど変わらないから、これは石鹸を変えてみるべきではと考えたのよね~。」
 その効果は絶大のようで、とても70代半ばの人の顔と思えないぴかぴか具合とドヤ顔だ。私もぴかぴかになってドヤ顔したい。羨ましくて、その石鹸や使い方を教えてもらった。

 でもあらゆる化粧品と相性の悪さを発揮している私なので、心配だった。肌に合わなかったらもう顔のシミは諦めるしかないかもと思ったが、どうやら大丈夫である。その石鹸を使い続けている。半年ほど経つけど、少し薄くなってきた! 気がする! でもまだ消えないし、ぴかぴかには至っていないようだ。ドヤ顔までもう少しかかるのだろうか……静かに期待している。

 そしてそれと同じくらい気にしているのが、手のシミだ。これが相当ひどい。
 60代の私なら「このくらいはもう良いわ」と甘んじてしまいそうだけど、私は今40代だ。まだちょっと早いのではないだろうか。

 手のシミも20代の頃から気になっていた。学生の頃は、手の甲の血管も骨も浮き出ないタイプで、何で太っている時期もそんなに太っていない時期も、こんなにムチムチ赤ちゃんみたいな手なのかと周りに言われていた。
もっと大人びた手にならないかなあと思っていたら、赤ちゃんの手から、大人を通り越して一気におばあさんが威勢よくやってきた。ああちょっと待ってよ、もう少しゆっくりで良いですから……と断る間もなく、夫に気付かれた。

 当時「油ハネ?」とからかわれて、うまいこと言う!と笑っていた。
 でもそのうち、夫も言わなくなった。ひどくなってきたからだろう。気を遣われ始めた。からかわれていたうちが華だった。からかっている間はまだかわいいもんだったのだ。

 油ハネは濃くなり、数も増えて腕や肘、二の腕まで広がってきている。もはや、大阪のおばちゃんもびっくりのヒョウ柄だ。
 服買わなくたって、私、肌がヒョウ柄だもんね! 
 なんて張り合う気なんてないですから。

 母に勧められた石鹸で顔を洗う時に、毎回残りの泡を両腕に塗りたくって流す。少しは薄くなっているのだろうか。
 今日もヒョウ柄の腕を眺めてため息をついている。


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読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。