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定期的に頭の中をループし、熱唱してしまう曲がある

 ホラ、奥田民生の曲が好きだとか、ロックが好きだとか、映画のサントラが好きだとか書いてきたじゃない?(知らんがな)

 70年代のディスコミュージックを聴いていたとか、Funkadelicのギターソロの曲にしびれたとか。岡村靖幸の曲が好きだと意見が一致して、それが夫と付き合うきっかけの一つにもなったとか。
 家事のやる気が出ないと、友達からもらった洋画サントラのオルゴールかけたり、最近はNiziUの曲もかけてみたりして。鼻歌歌ったり。
 ……ええ。ええ。ノリノリでロックとかポップスとか聴きながら家事する時も多いんですの。

 なのに。
 こうやって書いてきた曲たちを吹き飛ばすほどの勢いで、定期的に熱唱する曲があって。

 ご存知の方も多いであろう、その曲は……。


 「サザエさんのエンディングソング」

 始まると、誰か私を止めて!! ってなるくらいループする。ループしている間、熱唱を続ける。赤い靴を履いてしまった女の子のように、止められない。怖い。

 テレビで流れるのは、どうやら「サザエさん一家」とタイトルのついた曲の、2番と3番を組み合わせたものらしい。いずれにせよ、オープニングソングの「おさかなくわえたドラ猫♪」ってヤツじゃあない。
 「おおきな空を 眺めたら」で始まるアレ。

 なんでなのかわからないけど、私はあの曲が大好きらしい。
 いつだって、唐突に始まる。
 「おおっきぃな~そーらを~ なっがっめたあら」って。
 正確には、ギターの音からちゃんと歌い始める。
 そこから間奏も漏らさず鼻歌で歌い、「ハ~イキーング」の後のところも「ふふんふ、ふふんふふん ちゃんちゃんちゃん」ってパーカッションのところもきちんと歌っちゃう。最後の、「ゆっか~いだっなあ~」のところも、その後の管楽器の音がして、最後のドアの閉まる瞬間の「カン!」まで。歌う。テレビで聴いていた分をとにかく全部歌いきる。

 子供の頃、そんなに「必ずサザエさん」と、こだわって観ていたわけではない。
 大人になってからも滅多に観ていなかった。

 なのに、この曲を歌う時ときたら。
 完璧に歌ってしまう。

 なんなのだ。

 なんなのよ!

 この曲には私を熱唱させる何かがあるのだ。
 何故これがそんなに良いのか。音楽的に、科学的に解明できないものか。

 作曲者が筒美京平さんだとわかったけど、彼の曲でこんな風になってしまう曲がたくさんあるわけでもない。(少しある)

 でも何かにとりつかれたように、定期的に私はこの曲を歌い出して、歌い切り、しばらく繰り返す。

 今、久しぶりにまたループしている。


#エッセイ #サザエさんのエンディングソング #ループ #熱唱  

読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。