どうしても大きくなっちゃうかばん~中身を再確認~
何年も前からかばんの傾向が小さいわよね。
若い頃から流行に乗るように物を買ってこなかったけど、どんな物が流行っているかは見かける割合から気が付く。昔なら雑誌で、街で、今ならネットで。
今は田舎に住んでいて、若い人が少ないので日常の中にいると、どんな格好が流行っているのかよくわからない。都市に出かけてもけっきょく若い人と自分はファッションの好みがちがうと割りきってしまうし。でも見ていて楽しいのもまちがいない。私の世代でも華やかにしている人たちはたくさんいて、私ももう少し楽しもうとウキウキする。
それにネットで購入したって、大きな流行の流れはあるから自然とそういった物が手に入るようになる。
ただかばんだけは、どんなに小さい物が流行っていたって「私は大きめの物が良い」と強いこだわりがある。
何故なら荷物が多いからだ。
息子が赤ちゃんの頃のトートバッグも大きすぎて「かわせみさん、旅行?」とよく周りの友人たちにツッコミ入れられた。他の人が「〇〇さん、かばん大きいよね」と言われても、「かわせみさんほどじゃないから」と持ち出される。
えっ。その人より大きいのか。と衝撃を受けるも、中身を減らせない。
きっと心配性なのだ。
今のかばんの中身をチェックしてみる。
財布。アナログなカードケース。ハンカチ。ティッシュ。手鏡。ペン。老眼鏡。
多分私が必ず使う物として、本当はこのくらいで良い。
ここからが私の心配性が発揮されている。かばんを大きくするもととなっている数々。
化粧もほとんどしないのに化粧ポーチ。田舎だからね。買い物には車で行って車で帰ってくる。病院には車で行って車で帰ってくる。時にはカフェに寄ったりもするけれど、まあ知っている人とは会わない。会ったとて。なのに、出先で急に化粧をしないとちょっと失礼になるようなタイミングがあった経験から。中にはマスクもある。マスクを忘れた経験から。
毎日通うわけじゃないのに診察券ポーチ。通っている病院がいくつもあるので、まとめて入れている。病院行く日に診察券を忘れてしまった経験から。お薬手帳も当然入っている。
必ずのむわけじゃないのにお薬各種。メニエールの危機も、鼻炎アレルギーの危機も、頭痛生理痛の危機も、場所や時間かまわず突然やってくるから。危ないぞと思ったらどこでも水をできるだけ早く手に入れてのむ。
出先ではめったに開かないスケジュール帳。だけど人と話すタイミングがあった時に、日時をすぐ忘れちゃうから。あと手書きがどうしても好き。メモしたいことあるし。それもちゃんとペンで書きたい。汚い字でも。書きたい。
もう来ないかもしれないけど生理用品。確定なんかできないから。きちんと来ていたころも、突然乱れることだってあるし、当然必ず持ち歩く。
長く入れっぱなしになってしまう除菌シート。移動中に手の汚れが気になったりした経験から。運転中に手がベタベタしたら、ハンドルを握っている間中気持ち悪い。
今の時期だけのカイロ。腸の痛みが急に悪くなったりしたらカイロで落ち着いた経験から。
病院に行く日は、これに本が加わることがある。基本的に待合室で、退屈で疲れないよう本を持っていくけど、私のことだから時々忘れる。でもそこはスマホでしのげるし。スマホは目が痛くなるからあまり熱心に見たくないのだけどね。ただスマホがあるから忘れても良いやと思うので、いつもは入れていない。
……あっ。
スマホもか……。
やっぱり多いな。そりゃあかばんだって大きくなるよね。基本的にアナログなままだし。「ああシマッタ!」の経験だらけで、それがどうしてもいやだから全部持ってしまう。
化粧ポーチ、診察券入れ、カードケース、お薬入れ、生理用品ポーチ。どれも高級な物なんかないけど、選りすぐりで気に入っている。その時その時で気に入った物だったりいただいた物だったり。
中でも気に入っているのが、お薬を入れている小さながまぐちのポーチ。「がまくんとかえるくん」を書いたアーノルド・ローベル展の物産展で購入。多くの危機に備えているため、お薬もどうしても多い。
そして老眼鏡ケース。
両方、ゴチャゴチャした模様だけど、かわいくて大好き。
かばん自体も写して載せられたら良いけど、外から見えるものだからやめておく。
色が黒で何となく見た目も派手だったものを、もう少しカジュアルで、どんな色のくつにも合う物に変えていこうと模索しているところ。ごつく大きかったサイズももう少しだけコンパクトにするつもり。
中身はほとんど変えられないだろうから、せめて整理して入れておく。
かばんは私にとって、大切な小物たちを入れる大きな袋。中の物を取り出す度に「ウフン」と心が自然に喜んでしまうお気に入りの小袋たちが詰まっている。
メディアパルさんの「#わたしのかばん」の企画に参加しました。
読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。