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我が家のランドセルえらびがはじまったと思ったら終わった話

〈我が家のラン活について〉
幼稚園、保育園の年長の子を持つ親にとって、まず最初に気になる就学準備といえば、ランドセル選びではないだろうか。

我が家でも、はてさてどうしたものかと考えていた3月。

なんだか、早く決めないと6、7月には人気なものは売切れる!とかネットの記事をみてなんだか恐ろしくなる。お正月のカマボコでさえ、年末が近づくと手頃な価格のものは売り切れ、商品棚には高級な物しか無くなってしまうのだ。

高級ランドセルしか無くなってしまったらどうしよう、、。ましてや、好きな色が手に入らず、5歳息子に泣き崩れられたら、親としてなだめる自信はない。

仕方なく、重い腰をあげて、幼稚園の配布物のカタログの山にあった5社程のカタログを持ち帰り、パラパラとめくる。

そこへ我らが主役登場。
カタログの山から
「ここのにする!」とN鞄の冊子を指さす。
「へ?」
「これがいいの?」
「うっん!」
と言って去ってゆく小さい人。
(ほんとに? よく考えた? てゆうか中身見たの?)

そんな心配をよそに、小さい人は満足げ。
「色は?」
「うーん、黒!」
「黒だとこれか、これか、背中に当たる部分がグレーもあるよ?」
「じゃあ、それ!」
「ほんとに?」

まー、ピンクや蛍光とか選んだらどうしようか、応援すべきか説得すべきかいろいろ心配したが拍子抜け。

それでも、他にもちゃんとみてみようと、全く乗り気でない小さい人に懇願し、買い物ついでに大型ショピングモールで最新CMの話題の商品を何点か背負ってもらい

「どう?」
ときいてみたら
「これじゃない方がいい!」
「ほう、、」
意思は硬い様子。

そして、やはり現物をみてから決めようとという事になり、第一候補のN鞄さんの展示会予約をとり、家族で出かける。

会場は、隣町の会議室のビルで行われ、素材別に各色ランドセルが長机に並べられている。
そこに同じような年頃の子をもつ親子が、ざっと20-30人。ランドセルを背負ったり、写真をとったり各自思いおもいにみている。

なかなか密ぐあいにちょっとひるむが、小さい人はすでに「もう、ほか見に行こうよー」と関心がない。
(いやいや、これが今日のメイン行事ですから!)

なんとか、目当ての鞄をみつけ、背負ってもらう。
色は事前に聞き直したら、黒から「ダークグリーン」に気が変わった様子なので、ダークグリーンを背負ってみる。

「おお! まるで小学生みたい!」

なんだか感動。
幼稚園の園服でさえ、ついこの間入園した際にぶかぶかだったのに、、。
春から小学生かぁ、、なんて写真を撮ろうとしたら
「もう いい」
とランドセルをおろそうとする小さい人。
「よくなーい! 写真撮ろ! ね! 他にも色あるよ! あと 素材が違うのがあっちにあるから、一回みてみよ! ね?」
「えー」
「せっかく来たんだし!」
しぶしぶ、他のも背負ってもらい
「やっぱり、このダークグリーンでいい?」
「いいよぉー♪」
なんか軽くない?もうすこし悩んだりしないの?

6年間使うこと、申し込んだらもう「やっぱり違うのがいい」とは言えないこと。など一応説明してみたけど
「うん! いいよ!」
と言うことで、我が家は試着2回で、あっさりラン活終了しました。

はてさて、これでよかったのだろうか。
答えは6年後。
ランドセルは、色々意見が分かれる所だと思いますが、ランドセルを背負う姿をみて、無事成長している姿を実感できたので、やはり買ってあげられて良かったなと思うのでした。

〈小さい人は、一度決めると迷わない。心配性の母とは大違いという話〉




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