1stEPよりセルフライナーノーツ「新孤独主義」

お久しぶりです。カワサキウチュウです。

1stEP「宇宙をめぐる議論」をBandcampにて発売中!↓

第一弾MV「新孤独主義」公開中!↓

さて、まずはMVで公開中の一曲目「新孤独主義」について振り返ってみたいと思います。

遡る事数年前の私は、近しい人からそうでない人まで定期的によく揉めてました。それは自分に問題がある場合もそうでない場合もありましたが、それが自分にとって大きなストレスになっていることは自覚できていませんでした。そんな日々を過ごしているなかで

「昨日の夜あんなに怒ってたのに、寝て起きただけで何故気分はリセットされるのか。目の前の問題は何も解決していないのに。」

と毎朝不思議な気分でした。怒りは消えていないのに、まるで記憶だけいいように書き換えられているような。そんなときに当時の仕事先へ向かうバスに乗りながらこの曲のサビの歌詞をメモ帳に記載したことを覚えています。

はっきりと言えるのは当時自分の中で第一次HIPHOPブームが到来していた事は確かで、moe and ghostを聴いて「韻を踏みながら言いたいことを言う事の重要さ」を学んだ自分なりのフレーズだったと思います。

そこから続きのlyric(HIPHOP風)を連日書き続けたのですが、そこからがとにかく全く上手くいきませんでした。韻は踏んでるけど言いたいこと言えてない、言いたいことは言えてるけど韻も踏めてないし何を言いたいのか客観的に分かりにくい、言いたいこと言えてるし韻も踏んでるけど誰がこんなもん聴きたくなるのか、などとにかく様々な理由で浮かんだアイデアを捨て、再考を繰り返しました。

そして1年この曲から離れて、再度向き合って完成させようとして最初に作ったlyricが、現在のものとなっています。今の自分の状況からブルースを取り入れた内容まで言いたいことも言えて、細かくではありますが韻も踏んでいて、且つ自分の中でのオチもついて、完成した時はホッとしました。

MV用に作成したトラックですが、パソコンにドラムマシンをインストールして打ち込んだものをスタジオSIMPOのコイズさんにいい感じにして頂いてます。ちなみにベースは、歪ませたベースをスピーカーから出して、それをステレオ録音しています。ベースのステレオ録音って普通しないと思いますが、どうしても聴いてくださる皆様に「ヤンキーの車に乗った時の低音」を感じてほしくて試してみましたが、如何でしたでしょうか。

コードに関しては雰囲気を崩さない程度のシンプルな内容にしています。MVの編曲ではなるべくHIPHOP的な、弾き語りのライブではコードやアレンジを少し変えて演奏しています。またライブとMVで聴き比べて頂ければと思います。

実はこっそり、続きの歌詞を書いてたりするのですが、それはいつか完成した時にやるかもしれません。これも思いついたときにしかできないので、気長にお待ち頂ければと思います。

新孤独主義のお話としては以上となります。長い文章になりましたが、お付き合い頂きありがとうございました。

次回は「真夜中のアニメ」に関して解説予定です。
ではまた何処かでお会いしましょう!

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