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ヤニ宇宙

この部屋はマスオチョップという、面白コント師2人の部屋でした。

外付けの郵便ポストはこてこてに傾き、
鍵も毎日かかってなくて出入り自由、
しかし空き巣には見向きもされない古めかした
コントの道具のような物件。

変な坂道の、傾き様に建てられていて、夜逃げなど試みた場合には、家ごと転がって逃亡を手伝ってくれそうです。

僕以外にもたくさんの芸人、友達が、何も考えずに、今はどうしようもなくても、どうもしなくても、何者でなくても集まれる部屋でした。

夏はこの部屋で生きることは許されないくらいに暑い

冬は家という言葉はもうそこにはないくらいに
寒い


だけど気づいたらなぜか朝までみんなマスオチョップハウスにいました。



そして引っ越してしまいました。


なんとなく家に遊びに行ったら
そこには51歳くらいの西園さんが当たり前に住んでいて青々としたアディダスのジャージを着込んで

ひなひなに潰れた敷布団の上でお酒を幸せそうに飲んでいるようでした。


後からぞくぞくと友達が集まってきました。




何もなくなった部屋を見て思いました。



マスオチョップハウスありがとうございました。


こってりさっぱりしっかり


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