OH! お家 GET's!!---12月8日

■お家事情
お昼にエミリが我が家に来て歌を録音。
うちの住宅は木造なもので音はお隣さんにバリ聞こえてると思われる。なぜなら向こうの音がバリ聞こえるから。
さっき『silent』のサイレントなシーンを観ていたら、おなじみのあのサウンドが鳴り、隣家のお風呂が沸いたことがわかるくらいである。

僕のような自宅録音ミュージシャンが住むには最悪の環境ではあるのだが、僕が作業部屋としている一部屋だけがお隣さんに面しておらず、しかもかつて作曲家が住んでいたとかで、借りるときに既にある程度の防音処理がなされていた奇跡の物件なのだ。
とはいえ本域で歌ったりアコギをジャカジャカやったりしたらさすがに聞こえてるとは思う。が、今まで苦情がきたことはない。
KAWAGUCHIのアコギよりラウドなのがKAWAGUCHI Jr.のシャウト a.k.a. 夜泣きである。前にあまりにもひどかったので翌日謝罪に行ったら「大丈夫ですよ、うちはみんな子供好きなので」と爽やかに許してくださった。

やっぱ家って、日当たりより駅からの距離よりなにより、近隣住民の要素めっちゃデカくないですか??
昔はマイホームもいいですねえなんて思っていたけど、からあげ棒の棒(他人が食べたの限定)コレクターが隣に住んでたり、毎朝5時にダンディ坂野さんの「OH! NICE GET's!!」が爆音で流れる家が向かいにあるという可能性もある。
終の棲家としてゲッツした家がそんな環境だったら泣くに泣けないので、今は一切マイホーム欲はない。


小学校の時は小さなアパートの2階に住んでいた。
周りもファミリーが多かったのだが、家の真上の部屋だけちょっとヤンキー調の若い女性が住んでおり、若干ガラの悪い男性と騒ぐなどして我が家に迷惑をかけていた。
ある日、家で留守番をしていると天井からポタポタと水が垂れてきた。雨でもないのに。かと思うと水は天井をじんわり浸食し、"ポタポタ"は"チョロチョロ"になった。子供心に「これはシャレならん」と1階にある大家のおばちゃんの部屋に駆け込み状況を伝え、家に戻ると"ダポンダポン"という感じでいよいよ割としっかり水浸しになっていた。

大家さんの推理ではどうやら上の階の住人が風呂の水を出しっぱにしてるのでは、とのこと。すぐさま大家さんは3階に飛んでいき、僕はできる限りの応急処置をしてから同じく3階へ向かった。
大家のおばちゃんはうちの上の部屋のドアを開け、玄関先で中にいる住人と話していて、僕もそこに合流したのだが、やっぱり風呂関係のトラブルだったらしくヤンキー調の若い女性はなんとパンツとブラだけの姿だった。
小学生とはいえ一応オスである僕の姿をみるなり「きゃ~!」とベタなしずかちゃんポーズで胸と股間を隠す3階の住人。

子供ながらに思った。「いや、今そういうの見てる余裕ないから」と。
「まず"すみません"だろが」と。
「女の裸よりスーファミが水でダメになってないかの方が心配なのよ」と。
いや、3つ目はウソです、今つくりました。多分当時裸とスーファミなら僅差で裸の方が勝ってたはず。

その時すでに上の住人は栓をしめてくれたのか、何時間か経って事態は収束した。子供だったのでどういうやりとりがなされたかわからないが、その後ほどなくして若い女性は引っ越していった。

その後実家は引っ越し、最終的には夢のマイホームに住ませてもらうことになった。が、マジで笑えない話、住んですぐに近隣で2件ほど人が死ぬ騒ぎが起きた。こっわ。

やっぱり家は近隣住民次第である。
おっとそろそろ寝なきゃ。明日も5時に起きて、江角マキコさんの「One Way Drive」を爆音で聴いてサビのダンスをマネしなきゃなんでね。


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