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模試を実施することへの考え方【スタッフ向け】

子どもたちの受験に携わるスタッフのみんなへ

入試当日本番で子どもたちの実力がすべて発揮できるようにしたいね。

・当日、子どもたちはこれまで感じたことがないような緊張を経験する。
・合格できるかどうかを不安に思い、不安な気持ちから頭が真っ白になることもある。

受験は、実力を出しきれなくて、不合格になる子や涙する子がでてしまう。
もちろん、その経験も今後の糧にすることはできる。だけど、私たちは合格できて、喜ぶ顔がみたい。ここまで頑張ってきたことを褒めてあげて、しんどいことや大変だったことを乗り越えたことを認めてあげて、子どもたちの自信を作ってあげたい。

そして、不安や緊張を、勇気に変える経験をしてほしい。

そのために、模試の当日は本番と同等、またはそれ以上の緊張感を演出する。

周りが休み時間も勉強している。周りが答えをどんどん解いているのに、自分は解けていない。先生が笑顔ではなく、真剣な顔つきをしている。
仲間内だけで受験するときはリラックスした雰囲気も大事。
だけど、当日は自分の知っている仲間だけではない。
そのときに雰囲気に飲まれず、自分の力を出し切れるようにしてほしい。

試験当日、受験が終わったあとに、「子どもから緊張してできなかった。」、「時間配分を間違えて、最後まで解ききれなかった。」の声や、それらが原因で不合格になった子を慰めることがないように、今から打てる手は全部打ち切って、子どもたちを成長させたい。

不安なことやしんどいことを取り除いてあげること。もちろん大事なことだけど、今後、子どもたちが立ち向かわないといけない、または受け止めないといけないことはでてくる。
そのときに、しっかり前を向いて進んでいける子を育てたい。

そのための模試の運営だと意識してほしい。

今後の授業の中で伝えてほしいこと

・時間配分

余裕をもって解ける時間設定ではなく、急いで解いてギリギリ間に合うかどうかの時間設定。

スピードを上げることは正確性を失うことではない。逆に、脳の回転が早くなり、考える力を伸ばすことができる。

速聴は実際に可能になる。最初は4倍速では何を言っているかは理解できない。そこで、スピードを落とすか、そのままのスピードで理解しようとするかで、身体的な成長に繋がる。授業のテンポもゆっくりにすることが理解できるようになるのではない。子どもたちがスピードについていこうとして、先生が集中する環境を作ることで、子どもたちの理解する力を伸ばしてほしい。

・問題の取捨選択

高校受験はすべての問題が正解できないと合格できないのはない。高校のレベルによって、合格点は異なる。

まずはできるようになってほしいことは自分の勉強した成果を最大限に出し切ること。言い換えると、獲得できる点数を最大化すること。

そのためには、できない問題を捨て、できる問題を取りきろうとすることが必要になる。インプットしていない事柄はアウトプットできない。自分の力を見極める力を養ってほしい。

・インプットの大事さ

授業のなかで伝えたことをすべて覚えきることは難しい。だからこそ、家庭学習で覚えることを大事にしてほしい。宿題はただ出すのではなく、目的を丁寧に伝える。大事なポイントを伝える。目的意識を常に持てるように声掛けをしてほしい。

子どもたちは思った以上に頑張ろうとするし、今は勉強が苦手な子もちょっとしたことで大きく成長することができる。そこに期待して、全力で模試運営、普段の授業、そして声掛けをしよう。子どもたちがいろんなことを経験して、笑顔になれる、そんな場所を作りたいね。

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