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けんもほろろ…


 “ けんもほろろ ” ≒ 「無愛想に人の相談などを拒絶するさま。取りつくすべもないさま」

 普段はあまり使われること見ないようですが、時たま耳にする言葉ですよね?


 実は、この言葉の語源って 鳥の「キジ・雉」に由来するのだそうです


 我が家のすぐ近くに、大きな川が流れているのですが、その堤防を越えると川の本流までの河川敷が、田んぼや畑、時として荒地だったり、最近は河川敷の公園が設置されているのですが、禁猟区でもあるので野生の鳥や獣にとって住みやすい環境みたいです

 春からの今頃時期、繁殖期を迎えるので、縄張りを視聴しメスを呼ぶため「ケーン、ケーン」と特徴的な鳴き声を、よくあげます

 彼(鳴くのは、オスですから)ら は、一定の広さの縄張りを主張し、その縄張りを定期的に巡回し、ちょっとでも小高い所や見通しの良いところでよく鳴きます

 この雉(キジ)は、日本の国鳥です

 日本には、留鳥として、4亜種が生息しているのだそうです。


 東北には、キタキジ。
 本州・四国の大部分に生息するトウカイキジ。
 紀伊半島などに局地的に生息するシマキジ。
 九州に生息するキュウシュウキジ。

 これらは、ユーラシア大陸が原産地であるコウライキジが、主に北海道など、もともとキジが生息していなかった地域に狩猟目的で放鳥され、野生化しているのだとか。

 キジ(コウライキ)は、世界中で主要な狩猟対象の鳥となっているのですが、少なくとも国の鳥(国鳥)が、狩猟対象となっているのは、世界でもなんと日本だけ! なんだとか

 それも、かつて国鳥に選ばれた理由の一つに、

 「狩猟対象として最適であり、肉が美味」

 という理由があったとか…
 いったいそんな事を決めたのは、いつ頃、誰の話?なんでしょうね

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  ところで、冒頭の「けんもほろろ」

 特に今の時分のキジに良く見られますけれど、「ケーン、ケーン」鳴き声と共に、羽をバタバタとする、「ほろ打ち」と言う動作をします。

 その「ほろ打ち」のその音が、「ホロロ」に似ているのだとか。


 「ケーン!」と鳴き、「ホロロ」とほろ打ちする姿が、キジのその優雅な姿にしては、とても冷たく聞こえるところから、依頼に対する冷淡な対応を「けんもほろろ」といった…という説があるのだそうです。

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