茜色の太陽

茜色に染まる太陽が
すすきの群生を撫でると
穂はなびき
光はたゆたう

夕陽が孤独の人の遠くの影を
悪戯にもて遊んだ

孤独の人の腕にはいっぱいの真っ赤な落ち葉
それを澄みわたる青空に放り投げた

葉はひらひらと光を溜めて
孤独な人の足元に落ちた
それが長い旅路の
幕引きだった


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