自分が信じてもいないことを他人に信じさせようとする人の特徴

世の中には当然ながら、嘘をつく人もいる。人をコントロールすることで何か利益を得たり、金を儲けようとするなど、動機は様々だ。しかしながら、そうした動機が全く不明な人もいる。何の為にそんなことを人に吹き込もうとするのか理解不能な場合もある。
例えばこんな人がいる。SNS上で、何か特定の考え方を持つ人のツイートを1日に何度もリツイートしたりいいねする。その内容は政治的なものが多く過激だったり意味不明だったり、宗教じみていて洗脳臭い。ショッキングな事件などを持ち出して、それにかこつけて特定の思想を布教しようとする。世の中で起こる個々の事件に絡む個人に関心は払わず、専ら思想の強化の方向にウェイトを置くため薄情な印象がある。
最初は共通の趣味を持つ人だからフォローしたのに何かが変。一度、趣味のオフ会でお会いしたし、フォロー外しずらいなー、と悩むことになってしまう。いい人だと思ったのに。
結局のところ、ミュート機能をオンにしたりオフにしたりを繰り返す。それぐらいならSNSやめてしまおうと決断した人も少なくないだろう。
理由や動機は分からないけど、その人はその思想や考え方を他人に広めたいようだと気づく時、1つの疑問が起こる。
「この人はそれを本気で信じているのだろうか?」
詐欺の場合、本気で信じていることはないだろう。しかし、何か狂信的な宗教関係ならば、強烈に思い込んでいる可能性も否定できない。
実は私の周りでこんなことがあった。若い頃に共産党寄りの学生運動をしていたというとある高齢の方。最近は右翼寄り、保守寄りなのだそうだ。世の中に対する彼の言葉を聞くにどこかで聞いたようないかにも型にはまった「保守の考え」であった。そこに彼のオリジナリティーや独自のリサーチは感じられなかった。「やっぱりねー、年取ったら分かるけど、左翼なんて何にも役に立たなかった。結局は保守なんですわー」と。まるで流行ものの服を昨日のは古いとばかりにイメチェンする若者のように語るのには驚いた。まるで役者の役柄が変わるように、自分の「意見(?)それとも立場(?)」を変えていたのである。
私はこれで妙に納得がいった。ネット上での不誠実なオピニオンリーダー達の言動が。彼らは流行で変わる服を着るように「こういう意見を持つ人」を演じて同じような人を増やそうとしていたのだった。
仮に、このような人々に疑問を感じて問い詰めたところで話を反らされたりご飯論法でかわされるだけである。何か信念があるのなら、他人の言葉を借りたり誰かの質問に対して論点を反らしたり誤魔化したりはしない。とにかく、関わるだけ時間の無駄である。

千と千尋の神隠しのカオナシはちょっと可愛いけど現実のはごめんだわ。

サヨウナラ!

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