吸収合併・独占
コロナ騒動で様々な陰謀論や憶測が囁かれるが、基本的なことをおさえていないと始まらない。
経済や社会の仕組みをあまりよくわかっていない自分でもおさえている基本的な事項がある。
それは資本主義社会の利益拡大の仕組みだ。
こんな諺がある。
「餅は餅屋」
僕は子どもの頃、餅は餅屋で売っているのは当たり前、という風に考えていたが違う。諺の意味としてはその道の専門家に任せた方がいいという意味だ。
ちなみに、現代において餅はスーパーやコンビニでも売っている。
これは巨大企業の経営者達にも当てはまる。彼らは餅を作れない。仕事は全てその道の専門家、餅屋に任せて働かせている。できる仕事も自分より得意な人にさせる。ではいったい何をしているのか?所有すること、そして独占する作戦を練ることだ。
そもそも、餅屋にとっての商売とは、美味しい餅を作って買ってもらうこと。
巨大企業の経営者にとっては優秀な餅屋を吸収合併して独占すること。そもそも働くことの意味さえ全く違う。私達が考える労働とはかけ離れている。
所有するだけで勝手に利益を増やしてくれるもの、それをいかにたくさん所有し、独占するかによって莫大なお金を手に入れることができる。
お金もまた、持っているだけで勝手に増えていくものだ。お金は借りたら返すのは当たり前。プラマイゼロだ。ところが利子というものがある限り、お金は一定の方向へ動く。
例えば仮に、あなたが一千万円持っているとする。銀行に預けて、利率が0.1%だとすれば、ゼロを3つ消して毎月貰えるのは1万円だ。一万円、アルバイトを1日、おおよそ9時間ほどやれば貰えるだろう。通勤時間も含めたら10時間くらいにはなるか。そしてけっこう疲れる。時には酒やパチンコなど、気晴らしも必要だ。それだけの労力の価値を、一千万円、銀行に貸すだけで毎月一万円貰える。年間なら十二万円。あなたはお年玉、いくらもらっていた?
つまり、この社会ではいかに富を生み出す餅屋をたくさん所有するか、いかにたくさんのお金を他人に貸すのか、それが大富豪になる為の第一条件である。
大富豪がお金を貸す銀行もまた、自分が借りたお金を誰かに貸すので結局のところは、お金をあまり持たない餅屋が汗水垂らして働いたお金を銀行が利子として頂戴、それを大富豪が利子として頂戴する仕組みだ。
つまり、いくら美味しい餅を作ってもそこまでの大富豪にはなれない。(これを読んでいる私達のほとんどは餅屋だろう。真っ当な人生に誇りを持とう!)
美味しい餅を作る餅屋を買収し、吸収合併して美味しい餅の作り方を独占する。そうすることで価格競争を気にすることなく自由に値段を吊り上げられる。
そしてその、餅屋達を束ねて利潤を吸い上げる大企業にも株主というのがいる。いわゆる、投資家だ。投資というのはお金を貸しているようなものだから、大企業が利益を上げるとお金が貰える。
お金を貸したり提供したりする者には利益だけでなく、発言権や支配力がある。そのため、大企業も大株主には逆らえない。だから、大株主の利益拡大の為に動く。
所有し、独占する、貸与し、搾り取る。貨幣経済の仕組みはそのような人間だけが富を独占できるようになっている。
また、株価の乱高下も大富豪の重要なアイテムだ。信用度が価格を決め、時には大恐慌、時にはバブルだ。その信用度はマスコミが作る。株をやる人は逐一、所有している株の会社の経営状況をニュースなどから確認する。そのため、利益を捏造して経営状況を良く見せようとする会社もある。(そうしないと株を通して経営に必要なお金が調達できなくなる)そういうのは法律違反だ。下落する株を掴まされたら損をしてしまう。
だから、株屋は毎日、ニュースや社会状況のチェックを欠かさない。だがそれでも株で損をする時はある。状況が読めなかったり、どうしようもなかったり。
そして当たり前だが、誰かが損をしている時は?
…誰かが得をしている。
壮大なギャンブルだと思えばいい。ギャンブルというのは二種類の人間がいる。親と参加者だ。親はゲームの司会進行役。システムを握っている。参加者は自分にも勝ちのチャンスがあると思いワクワクしている。だがそもそも、ギャンブルだって商売だ。利益がでるからやるのだ。だからそのギャンブルで一番利益を得るのは親だ。
さて、株価がマスコミが伝える社会状況で変動するなら、
もしも株価を自在に操作して利益を得たいならどうする?
マスコミの大株主になれば良い。いくらでも都合良く、社会の信用度を操作し、株価を上昇させたり下落させられる。
私達がよく、フェイクニュースに騙されたり、新聞やテレビを独占するビッグニュースに振り回されたりするのはこのためだ。
まず、このことを理解した上で、
今度は人間、個人という単位で考えた時、幸福度が上昇する金額に注目する必要がある。私達はお金が増えたら嬉しい。好きなように買いたいものが買え、行きたいところに行ける。時間があればだが。当然幸福度は上昇する。お金があればそんなに働かなくてもいいし、恋愛だってかなりむちゃくちゃできそうだ。
ところが、だ。ある研究によると一定以上のお金は人を幸福にしないことがわかっている。つまり、人の幸福度は使い道次第で決まり、一定以上のお金は全く人の幸せに関係ないということだ。
投資家達、そして大企業社長達、彼らは幸福なのだろうか?なぜ一生遊んで暮らせる金を手に入れたらすぐに引退しないのだろうか?なぜTEDでスピーチしたり、各国首脳と握手したり、国連の組織を動かしているのだろう?何の為にそこまで頻繁に、意欲的に?活動しているのだろう?
何かにとりつかれているとしか思えない。宗教とかマインドコントロールだ。自分の生活の為に一切何もしない人間は現実離れした考え方をするようになる。宗教にとりつかれていてもおかしくはない。
博愛や善意だと言う人へ、奴らの言葉を言葉通りに受けとるのか?善意などどこにあるというのか。
そもそも、お金を貸すときに利子を取るのがおかしなことではないか。「悪から善が生まれる」というならば、最初から悪を生まなければいいのだ。しかし悪は拡大している。搾り取るシステムはなお、成長を続け、私達の生活を蝕んでいるのだ。
陰謀論を信じるとか信じないとか、そんな話をしている場合ではない。
嘘、嘘、嘘、全てが嘘にまみれている状況を見れば、
ニュースを信じて陰謀論を信じないとか論外。
逆に、陰謀論を信じてニュースを信じないとか論外である。
というか、そもそも何かを信じることすら論外である。全て保留にしておこう。
まずはこのような前提を立てるべきだ。私達は騙されているのだと。公開された情報は特定の誰かが私達に信じさせたい情報なのだと。
まずは足元から見直してみよう。ニュースがどうあれ、陰謀論がどうあれ、税金が上がればすぐにわかる。水道代、電気代、ガソリン。そのような結果を見てから、ニュースの状況と照らしあわせて、ありそうな現実を考えると良い。
結果だけを見る。自分と直結する物事から辿る。
情報化社会も複雑に見えて案外単純なのだ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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