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2020-2021シーズン 戦評まとめ2

皆様こんにちは。河野です。

写真は先日見た横浜のガンダムです。
内容とは一切関係ありません。

今回も前回に引き続き今シーズンの戦評をまとめて行きますのでお付き合いの程宜しくお願い致します。

▪️2021年1月24日
東レアローズVSサントリーサンバーズ

セットカウントは0-3でサントリーが取りましたが内容的にはどちらが勝ってもおかしくない展開でした。試合を分けたのはトランジションの展開でした。

まずはホームの東レアローズ

途中高橋に代わって富松、小澤に代わって米山とベテランの力に頼るも一歩及ばず。トランジションを取る為にブロックシステムにテコ入れを敢行し柳田のbickを李がブロックしたりという場面があったがハイセットの打ち合いで勝ちきれなかった。

ハイセットは富田、小澤(米山)の前衛の方とパダルで打っていくパターンがメインだった。よってトランジションでサントリーにしっかりブロックにつかれており、決定率が思うようにあがらず、中盤以降じわじわと離されていった印象。ただ富田の思い切ったサーブは今後も続けて欲しい。

続いてサントリー。今日の勝負の分かれ目はトランジション。東レがパダルと前衛OHがメインなのに対し、サントリーはbickが常にあった。それに加えて両ミドルがしっかり入っており、4枚攻撃の型になる事が多かったように思う。

東レが個でハイセットを処理していたのに対しサントリーは組織でトランジションを処理。その為のファーストタッチにも差があったのではないか。

試合前の注目ポイントであったサーブについて、両チームしっかりとメッセージのあるサーブに修正したことは最大限に賞賛したい。


▪️2021年1月24日
堺ブレイザーズVS大分三好ヴァイセアドラー

まずは堺ブレイザーズ

昨日から大きく変わったのは関田のトス回し。しっかりとミドルを使って試合終盤までブロックをコート中央に引きつけていました。

2セット落とした要因は大分三好のサイド攻撃に対しブロックが撃ち抜かれました。

2.3セットはトータルディフェンスが機能していましたが1.4セットは大分三好のサイド攻撃に対応しきれていませんでした。5セット目は勝負所で松本、出来田のミドル攻撃でトランジションを取り、最後まで的を絞らせなかったのが印象的でした。

続いて大分三好

今季初勝利を目指しましたが一歩及ばず。初勝利の為に欲しいポイントです。

ミドルの決定率がもう少し欲しいですし、アタックエリア内で有れば助走に入って欲しいです。

トータルディフェンスにおいてブロックの優先順位をつけないと今日の様にマンツーマンになってしまう。

1枚ブロック=トータルディフェンスでは守れない状況ですので、どこをリリースするのか、整理したい。

ファースト、セカンドタッチの精度向上
ちょっとしたボールがハイセットしか選択出来ない所にしか返っていないのて、トランジションで組織で攻撃していくよう頑張って頂きたい。

非常に良い試合をしているので初勝利は目前!両サイドの攻撃力はリーグ屈指であるため、そこを上手く生かすよう頑張って頂きたい。

▪️2021年1月30日
JTサンダーズ広島VS堺ブレイザーズ

全体を見ると大接戦の末JTサンダーズ広島が辛勝といった所でした。両チーム共にサイドアウトは取る事が出来ていましたがトランジションが取れていない印象でした。しかし細部が大きく違う内容でした

まずは堺ブレイザーズ 

サーブレシーブからの多彩な攻撃でJTのブロックを絞らせていませんでした。関田のトス回しも素晴らしかったです。
そしてなんと言っても山本のディグが素晴らしい。数多くのチャンスメイクを成し遂げていました。

サーブについても徹底した新井狙いは妥当な戦術です。

新井を狙ってハイセットに持ち込みトータルディフェンスでトランジションを取っていくというゴーダン監督の明確なメッセージでした。

惜しむらくは打ち損じによるスパイクミスが勝負どころで出てしまったこと。これにより堺の戦術に綻びが出来てしまったのが敗因と思われます。

個人的に気になったのはミドルのファーストテンポに対してサイドはややセカンドテンポになっている為JTはリードブロックでしっかり対応出来てしまった。明日はテンポを合わせてJTのブロックを分散させたい。

さて、JTサンダーズ広島 だが、連敗後の貴重な1勝。嫌なムードを断ち切流ために一番の薬を手に入れた。

サーブ効果率が上がらない為堺に好きなように攻撃されたが、堺のテンポのズレによりトータルディフェンスがやや機能した。

内定選手の新井の活躍も嬉しいプラス要素。

課題のサーブは明日に期待だがサイドアウトがしっかり取れた事もプラスと考えたい。ミドル中島がしっかりとサイドアウトを取ってくれた。

そして今日のMOMは主将山本。彼がコートインした瞬間チームに芯が入った。目立たないながらも繋ぎや囮になるバックアタック助走など素晴らしいプレーでした。

明日への修正点はサーブの狙いを明確にする事と、イージーボールの処理をもう一段階正確にする事に期待したい。そうすればチャンスは必ず来る。

攻撃陣は良い状態を作れば決めてくれるのだからどれだけ良い状態を作るかが明日のポイントになるだろう。

書き忘れました!

堺ブレイザーズの山﨑ナイスサーブ❗️

▪️2021年1月31日
JTサンダーズ広島VS堺ブレイザーズ

まずは勝利した堺ブレイザーズ 

1セット目はJTのサーブにやられて思うような攻撃が繰り出せない。しかし2セット目以降はサーブレシーブが安定。高確率でサイドアウトを獲得し、連続失点が非常に少ない印象でした。

サーブレシーブ返球率が高いと両サイド、両ミドルに加えて鵜野のbickが効果大

最後までJTのブロックに的を絞らせないトス回しはさすがでした。

トランジションにおいてもリベロ山本はしっかりと土台を支えました。ファーストタッチを関田がコントロールしやすい所に上げる意思がこれでもかと伝わってきました。本当に今日の山本はスペシャルでしたね。

さらに受けに回ったJTに対して両ミドルはしつこくブロックの間を消しにいく目立ちないが勝負の肝となるプレーをしっかりとこなしていました。それをきっかけに単調になったJTのハイセットをシャットアウト。ベテランの力を見せつけました。今日の堺は本当に強かったです。

一方JTサンダーズ広島 

1セット目は攻めのサーブから強固なトランジションで余裕ある試合展開。しかし2セット目以降サーブの狙いどころがバラけてしまい逆に堺のサーブレシーブが安定してしまった。

こうなるとブロックの選択肢が絞りづらい状態になり堺がどこで打ってもブロック一枚半となった

ブロックが機能しなくなるとトランジションは一気に苦しくなる。

新人新井も2枚、3枚とブロックがついている状態だと決定率は上がらない。

打開する為にエドガーに上げるも単発になってしまった。

サイドアウトはサーブレシーブ返球率が概ね50%前後という予想通り。

問題はきちんと返ってきたボールに対して中島の打数が少なすぎた事かと。これでは堺は中島リリース→サイドケアという楽なシステムが構築しやすい。先週までは安永を使っていた為連携に不安があったか。

シーズンも『まだ』半分ある。ここからの巻き返しに期待します!
1番ダメなのは気持ちが切れてしまう事。
貴方達ならできるよ!

机上の空論的な理想論。

・パスの精度を上げよう!
・サーブ狙うところ徹底しよう!
・ミドルの攻撃参加増やそう!
・bickサボらず入ろう!
・一旦やる事整理しよう

今回はここまでにします。
JT戦は主観も入ってしまい戦評が長くなりがちですね。お許しください。
それではこの辺で失礼します。

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