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ポーランド戦で日本が手に入れたもの

こんにちは。河野です。

昨日のポーランド戦、結果を見たら0-3のストレート負けでしたが、TV観戦していた私には非常に多くの物を手に入れた試合にうつりました。大きく5点。

・世界最高峰レベルのサーブで殴って貰えた

・ポーランドの強固なディフェンスが経験できた

・トータルディフェンスが機能できない時の課題が見つかった

・トランジションアタックのお手本とも言えるプレーを体験できた

・出場メンバーのやれる!という手応え


1.世界最高峰レベルのサーブで殴って貰えた

見ての通りコース、スピード、パワー、全て日本では中々体験出来ないモノです。これを今まではAパスにしようとしてチームが崩壊していました。しかし今の日本はアタックライン上のBパスでもOKな為格段にサイドアウトにおいて『良い状態』で攻撃できるシーンが増えていました。

確かに崩されたり、ポイント取られたりもしましたが失点の内容が今までと違う様に見えました。

2.ポーランドの強固なディフェンスが経験できた

コレも大きいですね。VNLで対戦したチームは日本が良い状態で攻撃した時は体感で7割くらいはポイントが取れていましたがポーランドに対しては5割前後ではないでしょうか。決まるボールがつながってくる。コレはプレイヤー的には大きなプレッシャーであり、ストレスになります。その中でどうゲームを進めていくか、今後の課題になりました。

3.トータルディフェンスが機能できない時の課題が見つかった

トータルディフェンスが機能『しない』ではなく『できない』です。

しっかりブロックについていっても上を抜かれたり、トランジションアタックでもネットから離れた31で広角に打たれたり。『止める所』と『拾う所』のシステムが機能させて貰えませんでした。

そうなった場合にどうするのか。ディガーは少しでもボールが来る可能性の高い場所にポジションを取る、ブロッカーは鋭角なスパイクを防ぎ尚且つブロックの幅を担保する事で抜ける場所を更に限定していく事が出来たらもっとトランジションが優位になるのではないでしょうか。その為には技術だけでなくアナリスト、コーチ、監督のベンチワークが重要になりますね。

4.トランジションアタックのお手本とも言えるプレーを体験できた

日本がやり始めた4枚攻撃。その中でも重要なのはコート中央エリアからの攻撃です。ここが機能しないとサイド攻撃にブロックが集中して厳しい状況に陥ります。

ここでの攻撃をより強力にする為の1stタッチのコントロールと、少しネットから離した位置での31が効果ありそうです。近、低という『クイック』とはちょっと違う離、高という31を習得することは日本にとって大きな武器となるでしょう。

5.出場メンバーのやれる!という手応え

今迄日本はヨーロッパの強豪やブラジルあたりと試合をしても、言い方は悪いですがなすすべなく負けるだけでは無く、『高さとパワーにやられた』と言うひどく抽象的な敗因分析という名の思考放棄でした。しかし昨日は違う。チャレンジして、相手の戦術分析をして、理解して試合をしていました。

個のチカラ、ボールコントロールに於いては昔から日本は世界トップレベルだという認識を持っていますが個の束ね方が違っていました。個の束ね方を修正した今、足りないのは『自分達より上手く束ねてくるチーム』と戦って束ね方をブラッシュアップする事です。 

新しい戦力の高梨、大塚も気負わず伸び伸びプレーしてくれました。

日本はまだまだ進化します。あと何回変身を見せてくれるのでしょうか。これからの期待と、西田の復活を喜んだ所で今回は筆を置かせて頂きます。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。



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