河野純一 カタカナ「日本のカッコイイを集めたお土産」

東京・自由が丘に「日本のカッコイイを集めたお土産屋さん」というコンセプトでカタカナと言…

河野純一 カタカナ「日本のカッコイイを集めたお土産」

東京・自由が丘に「日本のカッコイイを集めたお土産屋さん」というコンセプトでカタカナと言う雑貨屋をやっています。

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スタイルと変化

小さなお店の作り方 自由が丘のセレクトショップ店主の体験談。 ◇スタイルと変化 僕は毎年スケジュール帳を新調するときに一番初めにする事があります。 表紙をめくった最初の真っ白い中表紙に、ある文字を書き入れます。 「スタイルと変化」 これは僕のお師匠から聞いた言葉で座右の銘にしています。 「この世の中は矛盾で出来ています」 あるミーティングで当時の上司だった多田さんが話してくれたメッセージです。 ブランドビジネスを成功させる為に共通する事は、スタイルを確立す

    • 渋谷ヒカリエに出店して分かった事。その3

      ◇小さなお店の作り方 渋谷ヒカリエに出店して分かった事。その3   妻に「私は全然楽しくない」と言われ、このままではカタカナが空中分解してしまうと言う危機感が生まれて、最初に何を決断したかと言うと、外部催事に出る事をいったん凍結しました。 とにかく自由が丘店と渋谷ヒカリエ店に集中する事にしたのです。 外部催事を断り続けると、今後声がかからなくなるリスクがありますが、そんな事を言っている場合ではありません。   そしてヒカリエですが、ある日、営業の方から話があるので時間をつくっ

      • 渋谷ヒカリエに出店して分かった事。その2

        小さなお店の作り方 自由が丘の雑貨屋カタカナ河野の体験談 ◇渋谷ヒカリエに出店して分かった事 その2   渋谷ヒカリエ店に出店した事によってメリットとデメリットがありました。   メリットは ・売上が増えた事 ・認知度が上がった事 ・信頼度が上がった事。 商売をやる上でこの3つが上向く事は事業を離陸させる為にとても大事です。   商業施設のフロア構成で、雑貨をメインの立地に配置をする方法は今では当たり前ですが、渋谷ヒカリエはその先駆けでした。カタカナは5階の雑貨フロアに

        • ◇渋谷ヒカリエ店に出店して分かった事 その1

          小さなお店の作り方 自由が丘の雑貨屋カタカナ河野の体験談 ◇渋谷ヒカリエ店に出店して分かった事 その1 渋谷ヒカリエがある場所は、その昔東急文化会館という名称で映画館が4つ、最上階にはプラネタリュウムがあった建物でした。 小さい頃から映画館といえばこの場所で、1番のお気に入りの映画館は1階の「パンテオン」大きな緞帳(どんちょう)がブザーと共にゆっくりと開く瞬間のドキドキ感は今でも覚えています。 そんな僕にとって一種の憧れに近い建物に出店する事になるなんて、今でも少し信

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          ◇10枚ためてハワイに行こう。

          小さなお店の作り方 自由が丘の雑貨屋カタカナ河野の体験談 ◇10枚ためてハワイに行こう。 毎年開業記念日に僕が行なっている事があります。それは働いている仲間たちにささやかな記念品を贈る事。 それは毎年決まってハンカチなのです。 以前の職場では「イベントを仕掛けよう」と言うとセールだったりノベルティを配ったりと、本来やらなければならない事を横に置いておいて「安くするから買ってよ」「買ってくれたらコレあげる」などをやっていた自分に嫌気がさし、カタカナのイベントは極力

          ◇伊勢丹新宿店に出店して分かった事

          小さなお店の作り方 自由が丘の雑貨屋カタカナ河野の体験談 ◇伊勢丹新宿店に出店して分かった事 2010年10月に自由が丘に開業をした10ヶ月後。僕達は伊勢丹新宿店の熱気の中で、商品出しをしながら接客をしていました。カタカナとしてはじめての自由が丘以外での営業は驚きの連続でした。 一番驚いたのが「何でも売れる」こと。 5年間イベントを出店させて頂いて分かった事がありました。 伊勢丹新宿店さんは洋服屋時代に2階で洋服のイベントを開催した事があったり、当時アパレル業

          ロゴデザインの大切さ

          小さなお店の作り方 自由が丘の雑貨店カタカナ河野の体験談 ◇ロゴデザインの大切さ 実はロゴのデザインなんて余裕のある会社がお金をかけてグラフィックデザイナー先生に頼むモノだと思っていました。 店の場所が決まらずに不動産屋さん巡りをしていた頃、お店に置く商品を仕入れる為に色々な展示会に訪れていました。 その中で出会ったのが、minnaの長谷川さん。 「みんなのために、みんなのことを、みんなでやっていきたい」 をコンセプトに掲げているデザイン会社を奥様とやってい

          コンセプトは超大事

          小さなお店の作り方 自由が丘カタカナ店主河野の体験談 ◇コンセプトは超大事 「日本のカッコイイを集めたお土産屋さん」 これが僕の店のコンセプトです。 はじめてご挨拶する方にも、このフレーズを伝えると、細かいことは分からないけど、小売業界で日本のモノを扱っているのだろうと想像してくれます。 コンセプトってよく聞く言葉です。カタカナには毎週、多くのメーカーさんから資料が送られてきます。そこで良く見かけるのが、資料の1ページ目に書かれたこんなフレーズたち。 「このブラ

          一人でやるか、パートナーと組むか?

          【小さなお店の作り方】 自由が丘の雑貨屋カタカナ河野の体験談 ◇一人でやるか?パートナーと組むか? 結論が先になりますが、僕は内海君と言う以前の会社の後輩とカタカナを立ち上げました。世の中にはお店を1人でスタートする方も多いと思います。でも、僕は最初からパートナーと一緒に事業をやろう思っていたのです。なぜなら僕自身のスキルに偏りがあるから、、、補完できる人材が必要なのでした。 彼との付き合いは以前の会社で僕がバイヤー、彼が茅ヶ崎店の店長をやっていた頃からなので20年

          出店場所の見つけ方 その2

          【小さなお店の作り方】 自由が丘の雑貨屋カタカナの体験談 ◇出店場所の見つけ方 いろいろな町をリサーチして、「自由が丘がやっぱり良いね。」と答えが出た話の続きです。 この街でお店を開きたい。 自由が丘の不動産屋さんに尋ねて歩きました。10社以上は訪問したと思います。でもここからが難航しました。 僕「あの、、自由が丘で雑貨屋をやりたいので物件を探しているのですけど」 不動産屋「それでは先に登録カードに基本情報と希望を書いて下さいね」 僕「スペースはあまり広

          ◇出店場所の見つけ方 その1

          小さなお店の作り方 自由が丘の雑貨屋カタカナ河野の体験談 ◇出店場所の見つけ方 カタカナは自由が丘の南口の改札から4分くらいの駅近にあります。 メインストリートからは少し外れた裏通り。 多くの方に「本当にいい場所にお店を構えましたね」と言われます。 実は出店には少し苦労話しがあるのです。 「日本のカッコイイを集めたお土産屋さん」と言うコンセプトはお店を始める前から決めていました。 “日本のお土産屋”と言うからには、浅草なんて良いんじゃないかな?と思い。街をリサーチし

          売れる売場の作り方

          【小さなお店の作り方】 自由が丘の雑貨屋カタカナ河野の体験談 ◆売れる売場の作り方 カタカナを運営してこだわっているのが売場作り。売場を魅力的に作れるかで売上が大きく変わります。チェーン展開しているお店はマニュアルがあって展開指示書などが本部から送られてくるかもしれません。展開指示書通りでは売上はKEEP出来ません、なぜなら売場は常に変わり続けているから。 カタカナはよく売場を変えます。定期的には2週間ごとにイベントが変わるタイミング。営業終了後からスタートして4、

          モノの背景を伝える接客

          【小さなお店の作り方】 自由が丘の雑貨屋カタカナ河野の体験談 ◇日本一接客する雑貨屋 たぶんカタカナは日本一接客する雑貨店かもしれません。 文房具屋さんに行ってもあまり接客された事無いですよね?でもカタカナは嬉々としてぺんてるの名作シャーペンの“万年シルKERRY”を熱く語ります。お客様はシャーペンを手に取っただけなのに熱く語り始める店員にビックリするかもしれません。その訳はいたってシンプル。伝えたいから。押し売りにならない接客術があるのです。 洋服屋さんに行くと販

          お客様の来る理由 ヒト編

          【小さなお店の作り方】 自由が丘の雑貨屋カタカナ河野の体験談 ◆お客様の来る理由 ヒト編 会社員時代の店舗勤務の時に何度も何度も言われていた事が 「お客様の顔と名前を一致させなさい」 これがとても苦手でした。でも「あぁ、この方とまたおしゃべりしたいなぁ」と思うと不思議と覚えられました。 このお客様の事を覚える事が天才的なのが妻です。どのような法則で覚えるのかは分かりませんがいつも感心してしまいます。 僕が接客して彼女は見ていただけなのに「1年前に〇〇を買って頂

          ◆お客様の来る理由 モノ編

          【小さなお店の作り方】 自由が丘の雑貨屋カタカナ河野の体験談 ◆お客様の来る理由 モノ編 カタカナは自由が丘駅の南口を出て3、4分の駅近立地ですが、本来の「自由が丘!」とは駅を挟んで反対側です。開店当時はまわりにはお店がポツポツある程度、決して人通りがあるわけではありませんでした。 口を開けて待っていてもお客様は来ない、、、 開店の時よりも品数は増えましたが、増えたまま同じモノが並んでいても鮮度がない。 洋服屋さんで働いていた頃は、なかば強制的に季節で商品が変わ

          モノを選ぶ基準

          【小さなお店の作り方】 自由が丘の雑貨屋カタカナ河野の体験談 ◇モノを選ぶ基準 お客様や取材して頂いた方達から 「このお店に置く商品の基準は何ですか?」 と聞かれます。 実はこの質問は少し苦手です、、 何故なら、「ん?これは良いな!」 「何となく気になる商品だな~」 僕の感覚で商品を選んでいる部分が多いから。 カタカナらしいモノとは?その事を言葉で説明するのは、中々僕には難しい事なのです。 そんな事ではダメかな、、 思いつくままに列記したら自分でも分かりそうな気がし