15年目のGIFT（CEOブログ　Vol,14）

終戦の日

典型的な夏休みの一日。宿題に追われている息子たちとYouTubeに夢中な娘たちを一時中断させ、サイレンと同時に黙祷。
毎年の風景だけど、長男が15歳ともうずいぶん大きくなってきたので、どれだけの多くの君と同じような若者の命の上にこの平和があるのかを話す。だからこそ、生きてる君たちはどう生きなきゃいけないのか考えよう。と。

半分以上自分に言い聞かせているのですが、大切な我が家の8月15日を過ごしつつ、ちょっとしんみりした心境でブログを書き始めています。

創業から15年も経ってしまった、、、。

2007年8月17日、鹿児島県薩摩川内市入来町。今日と同じように終戦のサイレンと共に当時は二人きりで黙祷をして、その二日後の真夏の本当に暑い日に産声を上げたecommitは、なんと15周年を迎えます。15周年、、、。（しみじみ）

これまで本当に山あり谷ありでとても文章では書ききれない濃ゆすぎる経験を経て、なんとか今も生きています。

これはひとえに、メンバーやその家族、お客様、そして自分自身の家族など、本当に多くの方に支えてもらってきたからです。感謝してもしきれない方ばかりです。
法人設立記念の10月ごろ、あらためて御礼を文章にまとめたいなと思っていますが、先ずはこの場を借りて御礼申し上げます！！

本当に、本当にありがとうございました！

ちなみに8月の本当に暑い創業の日の記念すべき一番初めの仕事は、奥さんと二人で汗だくになりながら必死に倉庫の草を刈ることでした。
貸していただいた大家さんには本当に心からの感謝があるのが前提ですが、約15年使われていなかっただけあって、本当にボロボロだったのです(笑)

当時23歳だった自分はあっという間に38歳になってしまい、2人でスタートした会社は138名もの組織になり、本当に沢山の一緒に夢を追いかける仲間ができました。ここまでの軌跡を『よくやってる！』『15年も続けられてることがそもそも凄い！』と褒めていただくことも増えましたが、個人的には15年もやってるのにまだ世の中の課題はなにひとつ解決できていないという思いが強く、ここにきてようやくスタートラインに立てたという思いです。

つまりここからが本番。

まだまだ超がつく未熟者ですが、少しは経営のこともわかってきて、一緒に戦える仲間も増えて、ようやく本当に世界を変える準備が整ったと思っています。ちょっと時間がかかりすぎてしまいましたね、、、。今の状態で15年前に戻ったら３～5年でここまで来れる気がする。（もうできる限りやりたくないけどｗ）

新たな出会い

これは今年の2月にも書いた内容ですが、15年目にして本当に大きな流れが来ています。世の中の変化も、会社の変化も。まさにこれが第二創業期なのかもしれません。（詳細はこちらで↓）

この流れに合わせて本当に多くの仲間が増えています。全国から『一緒に環境事業を加速させ、環境問題を解決したい』と言って参加してくれる人が増えてきました。
今まで本当に、本ッ当に！苦労してきたメンバーの採用ですが、世間の環境意識の高まりと、コロナにより場所を選ばない働き方が浸透してきたことが大きな後押しになっていると感じています。

沢山の仲間が増えているのはもちろん当社にとってすごいことなのですが、
そのメンバーが本当に凄い！！
環境というテーマでは本当に有名でずっと憧れていた坂野さんを皮切りに、リサイクルのプロフェッショナルで10年ほど前にお世話になった取引先の取締役、サーキュラーエコノミーや資源循環の文脈一本で経験豊富なコンサルタント、情熱大陸に出るほどの起業家でメンバーを巻き込むことが天才的な経営者、サステナブルファッションの文脈で個人でめちゃくちゃフォロワーも居て自身も経営者兼クリエイター、などなど、ほかにも本当に凄い人たちが仲間入りを表明してくれています。
早く皆さんにもお伝えしたいのですが、諸々の手続きを経て正式に発表させてもらおうと思います。マジで凄いすよ。こうご期待。

15年目のギフト

ここに来て沢山の仲間が増えようとしている原因の一つに、今回参画してくれる最強の一人が既に何人もつれて来てくれているという事実があります。
この方が仲間になってくれるだけでも本当に奇跡的なのですが、それに加え
、『私が参画するならまず5人くらいは最強の仲間を連れてくる！』と言ってくれ、半信半疑だった部分もちょっとあるのですが、本当に連れてきてくれた(笑)しかも一瞬でｗ

メンバー全員、初対面なのに、まるで10年来の友人のようなフィーリングと、一人ひとり本当に最高な人間性。キャラも尖ってて面白い。一人ひとりが自分の領域を持っていて、やり抜いてきた経験者。みんな共通して環境ビジネスで世界を変えたいと思ってくれている。
そしてそして、何より嬉しいのは、僕との関係性の良さだけでなく、鹿児島のことやecommitの仲間のことを好きになってくれていることです。

こんなにもすばらしい新しいメンバーと、ecommitを一緒に作り上げてきた最強の仲間たちが融合して、世界が変えられないわけがない！！

自分でもこの会社のこのチームの可能性に本当にワクワクしています。

あたらしいメンバーをつれてきてくれた人に心からのお礼を伝えると、

『連れてきたのは私だけど、これは15年もの間地球のために頑張りつづけてきたことに対する神様からのギフトだと思うよ！』

その瞬間、自分の中で、妙に納得したというか、心が少し軽くなって気持ちが楽になるような不思議な感覚を覚えました。

「そっか、ギフトか。15年間頑張ってきて、良かったんだ、、、。」

今までの15年を振り返ると、大変なことばかり(笑)。
リーマンショック、タイの洪水、海外の輸入規制、巨額詐欺事件、、、。今となっては笑い話だし、個人的にはこの年でこれだけのことを経験できるのはとても”ツイてる”と思っていますが(笑)当時は結構切羽詰まってたっけ。

あとは、創業当時は環境ベンチャーなんて誰にも伝わらず、本当に採用にも苦労したし、20代前半の社長で、しかもリユースとかリサイクルとか、廃棄物が絡む業界は今じゃ信じられないほど見下されていて、お客様からひどい言葉も沢山浴びせられ、本当に悔しい思いは何度もしてきたし、その都度なんとなく後ろめたさのようなものを感じて心が締め付けられてたように感じていました。
さらには「世の中を変える」と言い続けているのに、未だ売上11億円そこそこ（しかも直近はコロナで赤字）。
人の部分においても、本当に未熟だった自分自身のせいで沢山の優秀な仲間を失ったり、、、。もう後悔してもしきれないことばかりで、正直自分が嫌になることも多かったように思います。

でも、振り返ると、、、10年を超えて一緒に会社を支えてくれる幹部たちがいて、全国に沢山の仲間ができました。
沢山の出会いに恵まれ、全国でお仕事させてもらえるようになり、年間12,000tもの一度「ごみ」と言われたものを救い出し、価値を再定義して何らかの方法で次の方にお届けできるようになった。
後ろめたさに打ち勝ち、誰にだって胸を張れる仕事を創った。
世界を代表する企業と対等に未来を変えていく議論ができるようになった。売上の何倍もの何十億円という企業価値で、ある意味評価される企業になった！

そして今、あらたな、そして大きな大きなチャレンジを前に、あたらしい仲間が増えつつあります。
15年間続けてきたから出会えた仲間たち、約10年ともに走り続けてきた仲間たち、そんな最強の仲間たちと一緒に、15年間続けてきたからこそ見えている新しい世界を一緒に創っていきたいと思います。

これは偶然ではない

たま～に、東京に住むお袋に会社の近況報告をすることがあります。親父はすでに亡くなってるのでしょっちゅう写真に手を合わせ報告をするのですが、お袋には年に一度くらいかな。
そんな時決まって言われるのは、
「それだけの人が鹿児島の本当に小さなあんたの会社に集まってきてくれるなんて、絶対に偶然じゃない。本当に目には見えない力に守られてるんだよ。」と。
はじめのころは少しムッとして「いやいや、自分の力もあるし」なんて思っていましたが、さすがにもう自分でも、この状況、これは偶然じゃない。と思います。

神様がいるとはあまり思っていないけど、生前に
「創業するのはいいが、絶対にバッタ屋で終わるなよ。本当に世の中の役に立つ事業なんだから！」と言い続けていた親父や、
僕自身は小さくて覚えていないけど、「この子には人徳がある」と言ってくれていたひいおばあちゃん、そのほかにも沢山のご先祖さまや、今まで本当に心から応援してくれたメンターの皆さん、そしてもしかしたら、当時この鹿児島から飛び立ち10~20代で日本のために命を落とした沢山の若者たち。
そんな多くの人の見えない力に支えてもらいながら生きているのかも知れません。本当に奇跡的に大阪生まれの僕が縁もゆかりもほとんどなかった鹿児島で企業をし、経営なんて右も左のわからなかったのに15年も続けられて、これだけの力が集まり、みんなで少しでもより良い地球環境を来世に引き継いでいこうとしているのは、偶然じゃない。使命なのかも。というか使命だわ。と勝手に思っています(笑)。それくらい説明できない何かが起きているのです。

16年目の僕ら

16年目のエコミットは、第二創業期として全速力で加速します。
日本を代表する環境ベンチャー企業になり、本当に世の中に役立つ環境ビジネスを追求していきます。
強化ポイントを絞り、伸ばすところに徹底的にフォーカスし投資していきます。
16年目の僕たちはさらに最強のチームをつくります。
このチームに加わり、みんなで一緒に世界を変えませんか？
（特に人事責任者大募集！！）

最後に。これは今回仲間になってくれる最強の一人にプレゼンするために飛行機内でつくった資料の1ページ。
今日も最後までお付き合いいただき有難うございました！