見出し画像

全身麻酔体験記

 もう1年半以上前なんで忘れ気味だけど、胸椎の椎間板ヘルニアで全麻での手術を受けたので、全身麻酔体験記なんかを書いておこうと思う。

 オペは背中(高さは肩甲骨あたり)を切開してボルトみたいなのを入れたり、自分の骨をどこかから移植したりという手術。


胸椎術後のレントゲン写真

 自分自身の麻酔の経験はそれまでは歯医者でする麻酔くらい。あ、あと副鼻腔炎の手術の時も麻酔をしたか。それでも、全麻どころか腰麻の経験さえなかった私は、多少心配なこともあったので、事前に色々と情報収集。

 夢を見たという友達もいれば、何も覚えてないという友達もいたり。
 かーちゃんは、息子の出産が帝王切開だったので、その時に全麻経験済み。他にも指の手術、その指に足の皮膚を移植する時にも全身麻酔でのオペだったので、全麻歴3回のベテラン。そのかーちゃんの記憶によると、全身麻酔の手順は以下の通り。

1.
口に酸素吸入のマスクをされる。

2.
「今から麻酔が入っていきますよー」と声をかけられる。

3.
「10数えるまでには(麻酔が)効いてきますからねー」と言われる。

4.
1、2、3・・・と数えられて5に行かないくらいで記憶がなくなる。

5.
術後、看護師さんに呼びかけられ、
「・・・さん、・・・西さん、・・・川西さん」
というように徐々に意識が戻ってくる。

のような流れ。


こうして完璧な予習をして手術に臨んだ私。
しかし予習通りにコトが運ばないのが世の常。

私の場合は

1.
口に酸素吸入のマスクをされる。(これはかーちゃんと一緒)

2.
「今から麻酔の入っていく注射針が入るのでチクッとしますよ」(これもかーちゃんと一緒)

 ここで私的には、「今から麻酔が入っていきますよー」という声とともに、運命の10カウントが始まるつもり(予定)だった。

 しかし、次に訪れたのは

「川西さん、手足動きますか?」

という声。
 動かしてみると動く。ってことは麻酔がまだ効いてないってことか。意識は朦朧としてるけど、麻酔が中途半端な状態で手術に入られても困るから、頑張って動かして、麻酔はまだ効いてないということをアピールしなければならない・・・と思っていたら、

「川西さん、手術終わりましたよー」

・・・(-_-;)え? 
今からちゃうん?

 こうして、せっかく予習した項目が大幅にカットされ、この6時間は夢を見ることもなく、私の人生の中では存在しないかのような時間となりました。

術後2週間の傷跡


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?