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日本茶の楽しみ方、三段階方式!

イケイケミエコ

今日はかわねの道の駅、茶茗館に来たよ。ここでは、川根の美味しいお茶が体験できるんだぁよ!

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吉田ちゃん

茶茗館…知ってはいたけど、地元の観光地って、地元に住んでる人はなかなか行かないんですよね~。
それに、うちではお茶はいつもおばあちゃんに淹れてもらうから、自分で淹れたことないしなぁ。
私、ちゃんと淹れられるのかなぁ…。

ウキウキミエコ

大丈夫、大丈夫。ここではお茶のセットが用意されてるし、スタッフの人が教えてくれるから、初めてお茶を淹れる人でも安心だぁよ!

吉田ちゃん

そうなんだ、良かったです~。
わぁ!お庭が綺麗!こんな素敵なところでお茶が飲めるのかなぁ?

お茶セットと庭園

幸せミエコ

そうそう、ここでは日本庭園を眺めながら川根の煎茶や和紅茶の体験ができるんだぁよ。今日は、一緒に川根の煎茶を味わってみよう!

吉田ちゃん

わ!本格的なセット!
ん?なんだろう、この左上にある、見たことない…急須?

お茶セット

なんでもないミエコ2

この急須は、正式には宝瓶(ほうひん)と言って、玉露や上等の煎茶の味わいを存分に楽しみたい時に使う茶器なんだぁよ。
お茶の淹れ方は茶茗館スタッフの人が教えてくれるけど、今日は特別に私が吉田ちゃんに伝授するよ。

今日淹れるお茶は、「おくひかり」という品種のお茶。静岡の中でも寒さが厳しい川根で香り良く育つ品種のお茶だぁよ。

お茶セットの茶葉2

上級な煎茶は、一煎目を約60℃で淹れて旨味、二煎目を約70℃で淹れて渋味、三煎目を約80℃で淹れて苦味を味わうっていう具合に、段階的に温度を上げて変化する味わいを楽しんでいくんだ。

吉田ちゃん

へぇ~!そうなんだ!ミエコ先輩、すっごく詳しいんですね~。
うちは、おばあちゃんがいつも大きな急須とか土瓶でお茶をたっぷり淹れてくれるから、温度を変えて淹れるとか、味の変化を楽しむとか知らなかったです~。

イケイケミエコ

100gが800円以上のお茶は、丁寧に淹れると段階的に味わいの変化を楽しめるよ。逆に、お安いお茶は、旨味成分がそれほど含まれていないから、高めの温度でたっぷり淹れるのに適しているんだぁよ。

吉田ちゃん

なるほどっ!勉強になります、ミエコ先輩~!

ウキウキミエコ

へへへ。
…っと、感心してないで、一緒に淹れてみよう。まずは一煎目から。
ポットのお湯をそのまま使ったら熱いから、まずはお湯のみにお湯を入れて、次にそのお湯を宝瓶の隣にある「湯冷まし」に入れて適度な温度まで冷ましていくよ。

お茶セットの湯冷まし

吉田ちゃん

湯冷ましなんて、お湯を冷ますための道具があるんですね~!
ハート型で可愛いっ♪

なんでもないミエコ2
そうそう。この湯冷ましでお湯をさましている間に、宝瓶にお茶の葉を入れるよ。そして、お湯を注いで40~50秒待ってね。

吉田ちゃん

こんな丁寧に淹れたことないなぁ。どんな味になるんだろう、楽しみです~!

ウキウキミエコ

さぁ、そろそろお湯のみに注ぐよ。親指と中指で宝瓶を支えて、人差し指で蓋を支えてゆっくり注いで…。お湯が宝瓶の中に残ると、抽出が進んで苦味が出ちゃうから、最後の一滴まで、ちゃ~んと注いでーね。

一煎目

吉田ちゃん

こうやって丁寧にお茶を淹れていると、なんだか気持ちが落ち着いてくる感じがする~。不思議っ!

幸せミエコ

そう!それがまさに、日本茶マインドフルネス!なんだぁよ。農家さん、お茶屋さんが一生懸命作ってくれたお茶に向き合いながら、丁寧に淹れていく…。作ってくれた人の想いのバトンを受け取って、ありがたくいただくことで、心も体もデトックスされていくのだ!

吉田ちゃん

へ~!!お茶にそんな力があるなんて…お茶処に住んでいるのに、考えたこともなかったです~。

イケイケミエコ

身近にあるものほど、その素晴らしさに気づきにくいのかもしれないね。さぁ、一煎目を飲んでみよう。

吉田ちゃん

いただきま~す!
ん?わぁ!なにこれ?お茶?????

ウキウキミエコ

いつも飲んでるお茶と、全然違うっしょ?こうやってきちんと淹れると、一煎目では「旨味」がたっぷり味わえるんだぁよ。

吉田ちゃん
旨味かぁ…。確かに、なんだかおだしを飲んでるみたいな不思議な感じがします~。いつも飲んでるお茶とは全然違います~。

ウキウキミエコ
じゃあ、少し温度を上げて、二煎目も淹れてみよう。
ポットのお湯を湯冷ましに入れたら、そのまま宝瓶にそのお湯を入れて一呼吸待ってお湯のみに注ぐよ。一煎目でお茶の葉がある程度開いているから、今度はそんなに待たなくても大丈夫だぁよ。

吉田ちゃん
あ、二煎目の味は、家で飲んでるお茶の味にちょっと近づいてきた感じがする~!

なんでもないミエコ2

二煎目では、渋味が出てくるからね。このタイミングで、お菓子をいただこう。

吉田ちゃん
わーい、お菓子大好き~♪お茶の渋味に、和菓子が良く合いますね~♪

幸せミエコ

そして三煎目は、ポットのお湯を直接宝瓶に入れて一呼吸待ったら、お湯のみに注げばOK。三煎目は心地よい苦味が出てくるから、お菓子を食べて甘くなった口の中がさっぱりするだぁよ。

開いた茶葉

吉田ちゃん

お茶ひとつで、こんなに味わいが変わるなんてすごいんですね~。お茶のこと、もっと知りたくなっちゃった~。

ミエコ先輩、これからもよろしくお願いします~!

イケイケミエコ

うんうん、私を師匠と呼んでくれてもいいだぁよ!ぐふっ!

吉田ちゃん

はいっ!ミエコ師匠~!!

にゃん助

こらこらミエコ、調子に乗るでない!全部わしの受け売りじゃろ!

悲しいミエコ

ぎゃあ~!にゃん助師匠~!(涙)かんにんしてぇ~💦




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