映像をとらせてください
朝市をやっているとたまに連絡がある。インスタやfbにメッセージがくる。
今回のオファーは少し変わっていた「映像を撮らせていただけませんか?ボランティアで構いません」朝市では随時ボランティアを募集しているので、そんな申し出は大歓迎なのだが、この話は少しおいしすぎるので少し警戒した。
最初は無料で、ここから先は有料だよというてのマーケティングや営業がやまほどあるからだ。猫の手も借りたいくらいの忙しさなので写真や動画をとってくれるという声かけはとてもありがたいので嬉しいから本当は二つ返事といきたいところなのだが、不安から、ちょっと会ってからにしようと思った私は「一度朝市の会場にきてください」というところから始めることにした。
わかりましたと返事をしてくれた映像を撮影するその人が先週の朝市に予定の時間に顔をだしてくれた「おはようございます、インスタで連絡したものです」
とんでもなく爽やかで若い青年だった。
突然連絡してすみません、趣味で動画をとっているのですがどうしても朝市を動画に収めたくてという話だった。あまりにもいい話なので、本当に無料でいいのと聞くと、もちろんですと答えてくれた。それから、しばらく、何故朝市を撮ってくれるのか、写真は撮るのか、いままで何を撮ってきたのかなどについて飯場という名の朝市のボランティアやスタッフの休憩所で話をした。
わかりました、では早速撮ってくださいとお願いしたところ、いいのですかと目を輝かせ車に機材を取りに行ったのだが、戻ってきた彼は我々を驚愕させて、出店者に「今日はテレビの取材がきてるのですか」と言わせるものを持ってきた。
いったいいくらするのというカメラ二台についているレンズはものすごく高そうで、それを支えている三脚は間違いなく私のもっているものの10倍はするだろうというようなものだった。目を疑った私は「趣味やんな?」と思わず聞いた。
ひととおりわれわれにカメラを見せた彼は、じゃあ撮らせてもらいますと朝市の人混みの中に入っていって、結局最後の最後まで動画を撮ってくれた。たっぷり撮った彼は「また来週もきていいですか」といいはなった。もちろんですと言って、今日撮った映像をアップしてもらう朝市のyoutubeアカウントに編集者として招待し別れた。
彼は今先週撮った動画を編集していると思う。アップできそうなら連絡しますという彼からの返事を心待ちにしている。彼の動画がアップされたらこの場で皆さんにお伝えします。
彼は朝市にお客さんとして3,4回きてどうしても動画に残したいと言っていた。朝市を続けているとこういうオファーがたまにある。やめられないな朝市は。
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