烏賀陽 弘道 氏(一月万冊ゲスト)の考察

清水氏が運営するYoutubeチャンネル「一月万冊」で一番付き合いが長いと言わる烏賀陽氏。
今回は、烏賀陽氏について考察します。

・烏賀陽 弘道(うがや ひろみち)氏
元朝日新聞記者。
アメリカの大学院を出ている(と記憶している)
2011年3月11日に起きた東日本大震災にて、放射線漏れが発覚した福島原子力発電所について、10年近く独自に調査、レポートを書き続けている。

私が、この「note」システムを知ったのは、「一月万冊」で、烏賀陽氏が書いているレポートシステムとして紹介されたからである。
恥ずかしながら私の資金事情により、まだ読んだことはないが、清水氏は絶賛である。
烏賀陽氏の活動は、震災の傷跡が回復するように忘れられていく、福島原子力発電所の継続レポートである。
烏賀陽氏は、番組内では笑いを取りに来るタイプの方で、ユーモアセンスは良いと思っている。
番組内では、
「台風によって雨漏りをしているが、お金が無くて修理できない」
「一月万冊の宣伝効果によって、noteが売れはじめ生活がましになってきた」
「福島への取材の資金で赤字にならなくなった」
「キムチ飯から豚キムチ飯になった」
等発言されている。

私個人として、烏賀陽氏は身を呈してのジャーナリズム道を通していると思っている。
他の道を選ぶことも出来たであろうが、一つの道に費やすとは頭の下がる思いである。

彼の著書
「フェイクニュースの見分け方」(新潮新書:2017 )
は、アマゾンでもかなりの高評価を得ている。
私も読んで、感動とまでは行かないが、興味深い本だと思った。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B072V283DM/ref=dbs_a_def_rwt_bibl_vppi_i0
あと、「世界標準の戦争と平和」(扶桑社:2019)も、こんな考え方の一面があると思い楽しく読んだ記憶がある。

私が、「一月万冊」から遠のく原因になったのが、烏賀陽氏回の動画であったことが、複雑な気分である。
「ブルーインパルスは政府はメディアイベント・プロパガンダ。二度目の飛行も検討される。その理由の裏側を解説、元朝日新聞記者ジャーナリスト烏賀陽弘道と一月万冊清水有高。」(2020/06/03)

「政府が医療従事者の方々への感謝の意を込めて、
ブルーインパルスを東京上空に飛ばした」
件についての動画である。
ブルーインパルスは、自衛隊の航空ショーとその部隊の認識で良いと思う。
この背景には、複数の情報源から
「東京オリンピック2020で披露する予定であった、ブルーインパルスの披露。その為に購入した燃料が使われず、使用期限もあるため飛ばした」
という見方が強い。

ネット上でも、
「感激した」という声
「医療従事者は忙しくて観る暇がない」という声
賛否両論であった記憶がある。ヤフーコメントやSNSでの声のため、発言者が医療従事者かどうかは不明である。

その事を前提に、この動画を見ると
「こんなのは、既に決まっていた事で、感謝でも何でもない」
と大笑いし、各種メディアが取り上げた写真は、ある意味命令で屋上に上がらされ、記事にしたものだという。

写真や記事に関しては、そういった面がある可能性は否定できない。
しかし、ジャーナリストを名乗り、「フェイクニュースの見分け方」を書かれた方にしては、お粗末な発言である。
烏賀陽氏特有のジョークに清水氏が乗っかったのもあると思うが、
医療従事者で、感激した人がいるならコメント欄に書いて欲しいと言っていた。

「一部の人間は喜んでいた様です」
とコメントを書いた記憶があったが、今見返すとそのコメントは無かった。
消されたのか、そもそも投稿していないのかは定かではない。

話は戻るが、烏賀陽氏ほどのジャーナリストが、
裏を取らずに、ここまで断言(喜んでいる人はいない)してしまっているのには、正直目を疑ったものだった。

おちゃらけつつも、核心に迫るときは判りやすく解説してくれるので、時々は拝見していたが、ブルーインパルスの動画以降、冷ややかな目で見ている自分を感じる。

続く

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