【日本の歴史③】古墳時代 ―古墳の変遷と仏教伝来に見る国家形成―
1. 古墳時代の始まりと意義古墳時代は3世紀末から7世紀前半にかけて続いた時代で、日本が統一国家としての基礎を築き始めた重要な時期です。この時代の最大の特徴は、その名の通り「古墳」と呼ばれる大規模な墳墓が日本列島各地に築造されたことです。
古墳は当時の有力者の墓であり、その規模や形、副葬品の豪華さは被葬者の権力と影響力を如実に物語っています。そして、これらの古墳を造営したのは、新たに台頭してきた豪族の首長たちでした。古墳の築造は、前代の霊を祀り、権力の継承と正当化を象徴する