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連結F/S ざっくり作成方法②

前回の記事に引き続き、連結財務諸表の作成方法について残りのステップを記載していきたいと思います。

  1. まず連結対象となる子会社の範囲を決める

  2. 親会社と連結子会社の試算表を合算する

  3. あるべき残との差額を連結仕訳で計上する

  4. 連結キャッシュ・フロー計算書を作成する


1.あるべき残との差額を連結仕訳で計上する

実務的な順番としては、「連結仕訳」を計上して、その結果「あるべき残」が算出されますが、考える順番としては「あるべき残」を考えてから、前回ご説明した「単純合算の数字」との差額を「連結仕訳」として計上する、という流れになります。
例えば、一番分かりやすい連結仕訳でご説明すると内部取引の相殺消去になります。親会社から子会社に対して売上及び売掛金(子会社では対応する仕入及び買掛金)がある場合、グループ全体で見た場合の「あるべき残」は、親会社の売上及び売掛金、子会社の仕入及び買掛金いずれも「ゼロ」になりますので、単純合算との差額を相殺消去の仕訳として計上します。
その他、資本連結仕訳も、その結果発生したのれんとその償却も、「あるべき残」が何かを考えてからその差額を連結仕訳として計上する考え方になります。
これで、単純合算+連結仕訳=連結精算表、までが完成します。

2.連結キャッシュ・フロー計算書を作成する

連結財務諸表の中で一番頭を悩ませるのがこちらかなと思います。連結キャッシュ・フロー計算書を効率的に作成するためには単体の情報収集や、科目単位での事前準備が必要になってきます。逆に、その準備さえ事前に整えておけば作成する際にかなり効率化することができます
結/YUIでの作成方法も含め、キャッシュ・フロー計算書については別の記事で書きたいと思いますので、今回は連結精算表作成後に連結キャッシュ・フロー計算書を作成するのだという点だけ覚えておいてください。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は連結F/Sざっくり作成方法の最後の2つ、連結仕訳の計上と、連結キャッシュ・フロー計算書作成までの流れについて記載しました。(連結CFは別の記事で、、ですが)
連結仕訳についてはもうちょっと深掘りして、結/YUIの機能特徴も踏まえて次回で説明したいと思います。


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